内容説明
海軍将兵の健康をささえ、艦隊勤務に潤いをあたえた海軍料理―烹炊作業、調理システム、糧食搭載・保管方法、烹炊員の生活等を詳細に綴り、海軍の食文化を明らかにする。質素、簡素、合理性を旨としてきた伝統的な海軍料理は、いかに変遷をかさね海軍グルメとなったのか。軽妙洒脱に描いた海軍式スマート料理学。
目次
第1部 戦艦大和のオムライス(映画『男たちの大和』の烹炊室から;二千五百人分の食事づくりの実際;八杉上等水兵のオムライスの思い出 ほか)
第2部 なんでもあり、華の昭和海軍料理(日本料理にも高いレベル;軍艦の食事―フネのタイプで違い;下士官兵の食事 ほか)
第3部 海軍グルメをつくった男たち(海軍料理はフランス料理が主流;遠洋航海は料理研修のグッドチャンス;「もっとうまいものつくれ」―強圧がグルメに ほか)
著者等紹介
高森直史[タカモリナオフミ]
海軍史・海軍料理研究家、管理栄養士。1939年、熊本県人吉市生まれ。1959年、佐伯栄養専門学校卒業。1965年、海上自衛隊幹部候補生学校卒業。防衛大学校教官、護衛艦補給長、航空群司令部幕僚、海上幕僚監部人事課、護衛艦隊司令部幕僚、海上幕僚監部衣糧班長・給与班長、舞鶴地方総監部経理部長等を歴任。元1等海佐。「肉じゃが」のルーツ発見者。舞鶴、呉の町興し等、海軍料理を通じて食文化普及、栄養相談等で活動。呉市観光特使。2007年、佐伯学園佐伯矩特別功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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