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光人社NF文庫
四万人の邦人を救った将軍―軍司令官根本博の深謀

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769828839
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

たとえ逆賊の汚名をうけようとも管轄下の在留邦人四万の生命を守るため、ソ連軍と戦い、その責任を果たした指揮官の波瀾の道のりを描く―個々の作戦から終戦処理に至るまで、確固たる先見力と他人を思う心をもって指針を示した将軍の生涯。敗戦の暗闇の中でも人々の心を照らした男の姿をつづる感動の人物伝。

目次

第1章 堅固な決意
第2章 暗夜の戦闘
第3章 最後の列車
第4章 闘魂の証明
第5章 人間の価値
第6章 戦略の勝利
第7章 将軍の春秋

著者等紹介

小松茂朗[コマツシゲロウ]
大正5年、長野県に生まれる。昭和18年、中央大学法学部卒、読売新聞社入社。東京新聞に転じ、社会部記者。19年、応召。満州孫呉電信隊に入隊。終戦にて、シベリヤに抑留される。23年、帰還。東京新聞に復社。社会部記者、支局長をへて社会部次長。52年、日本作家クラブ賞を受賞。平成10年12月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しいたけ

124
取り残された4万人の邦人を日本に帰すこと、それだけを考え信念を貫いた指揮官、根本博の人物伝。ロシア人の非道さ、中国人のおおらかさ、そして蒋介石との友情。武器を放って我先にと逃げ出した関東軍とは大違い。停戦命令に従えば、邦人は誰が守るのか。武器は誰の手に渡るのか。敗戦国の指揮官の正義が、勝戦国の裏をかく。大陸の35万の邦人を全て引き揚げ最後の船に乗る男気。この男気は、引き揚げに協力してくれた蒋介石のSOSに密航によって駆けつけ、台湾の存立の立役者となることに繋がる。人は魅力的なのだが、何しろ文が読みづらい。2018/09/12

ヘタ

16
台湾の文脈でしか知らなかった根本博中将には、内蒙・華北でそれに劣らないご活躍があった。終戦の詔が発せられた後にあって、ソ連軍・中共軍の侵攻を断固退けながら居留民の確実な引揚げに努め、その責務を完遂されたのだそうですわ。国民政府への協力要請・折衝など、八面六臂のご活躍。兵もよくその作戦指揮に従われました。詔を受けても、命惜しさから組織が壊乱することなく踏ん張られた。関東軍が早々と武装解除されていたそうで、だとすると右翼と後背地がガラ空きで作戦を遂行しなければならない。2020/04/19

スー

10
前回は丸一陣地で奮戦した前線部隊目線でしたので根本軍司令官は当初の防衛を命じた後はほとんど登場しませんでした。今回は根本軍司令官目線です。根本が赴任した時にまずやった事は広大な土地を守るのに兵が足りないために増援の要請と民間人を集め素早く避難させる準備と国民党と連絡をとり防衛地の一部肩代わりと軍民の撤収と保護の要請でした。彼の迅速な行動と蒋介石との信頼関係お陰で75万人を無事に帰国させる事ができました。根本の功績や人柄が良くわかりましたがちょっと読みずらかったです。酒好きでおねしょの失敗談が面白かった。2017/06/06

フンフン

6
日本の軍人のうちにもソ連の武装解除に応じたらどういう目に合うか知っていた軍人がいた。それにしても文章がヘタすぎる。優れた歴史書は、同時にすぐれた文学作品でなくてはいけない。著者はもともと新聞記者だったとのことだが、もう少し文学的表現に力を入れてほしい。2022/05/01

まっちゃん2

4
昭和20年の8月の終戦のおり早々に武装解除におうじた満州は軍民ともに悲惨な目にあったのに対して、根本中将率いる内モンゴル華北の民間人と軍人はソ連の侵入をふせぎ北京までひきあげ最小限の犠牲で総計75万もの邦人を守った偉大な将軍の事績と人となりをつづった書物。日本史上の軍人は多くあれど人々の命を守ることに奮闘した稀有な大人物であります。戦後台湾に密航し金門島の戦いで勝利し台湾を守った話はほとんどふれていません、そちらは門田闘将の「この命義にささぐ」をよまれたし。2022/02/15

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