内容説明
F86セーバー対ミグ15の初の空中戦からシュペール・エタンダールとハリアーのフォークランド紛争まで、二次大戦後のジェット機同士の“高速空中戦”の歴史をイラストと写真で綴る話題の空戦記録。空対空ミサイル、超音速、可変翼の出現、先鋭化する機能を持つジェット戦闘機の新しい戦いの実体を描いたドキュメント。
目次
メッサーシュミット現わる
なぜジェットか?
朝鮮戦争
F86対ミグ15の決闘
朝鮮沖の空母
スエズ戦争
台湾海峡の空中戦
第一次インド・パキスタン戦争
第二次インド・パキスタン戦争
ベトナム戦争
ベトナム線最大の空中戦
ベトナム沖の米空母
第三次中東戦争
第四次中東戦争
イラン・イラク戦争
北アフリカ・リビア沖空中戦
フォークランド戦争
フォークランド島上陸
著者等紹介
木俣滋郎[キマタジロウ]
昭和5年、浜松市に生まれる。一橋大学経済学部卒業。工学院大学付属高等学校教諭。教鞭をとる傍ら、戦史・兵器の研究に勤しむ。平成10年、退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ikedama99
2
ジェット戦闘機の空中戦にしぼっての戦いの内容。大戦ではなく、紛争や地域限定の戦いばかりのせいか、戦闘記録もそう多いわけではないようだ。小競り合いの部分もある。ただ、このスピードでの戦いは、人間の能力を超えているようにも思う。機械任せもいたしかたなしか。「ファントム無頼」や「エリア88」のようなことはそうあるわけではないんだと改めて思う。2014/11/19
暁
0
マッハの世界で繰り広げられる空中戦、をテーマに書かれた一冊。朝鮮戦争でのMig-15、ベトナム戦争でのMig-21の登場時にアメリカ軍が衝撃を覚え、そして対抗できる戦闘機を実戦配備して一定の戦果を上げる、という以上に初期の赤外線誘導を利用した空対空ミサイルというのは、金門橋での戦いで一定の戦果を上げるも、ベトナム戦争や2度にわたるインド・パキスタン戦争においては「撃墜王」とされる人でも様々な熱反応に惑わされてなかなか当てづらい武装だった、という事に興味を覚えた。2015/06/17
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