内容説明
大きな砲を積むには大きな船体が必要であり、自らを守るには分厚い鉄板で覆われるようになる。そして、際限のない大型化の時代が訪れた。戦艦とは呼ばれなかった艦艇の、戦艦に挑んだ奇想天外な発達史。
目次
ハンプトン・ローズの海戦
モニター
モニター・ウィーホーケン
サヴァナ河口の戦い
多砲塔モニター・ロアノーク
各国のモニター
砲塔艦ロルフ・クラーケ
リッサ海戦
初期の砲塔〔ほか〕
著者等紹介
新見志郎[ニイミシロウ]
1953年東京生まれ、成蹊大学中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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植田 和昭
12
戦艦じゃない巨砲艦って何だろうとおもっていましたが、進化の過程ででてきた異色艦船だとわかり、面白かったです。特に45cm砲装備のフェーリアスがすごかったです。2017/10/25
niz001
3
南北戦争から第二次大戦前まで。この時代の艦はあんまり知らないので楽しく読む。初期モニターとか全然知らないなぁ。ロードクライブは右舷に2門とも斉射したら転覆しそうなんだが。時代がもう少し後なのと砲が小さい(20.3cm)けど「終戦のローレライ」好きとしてはシュルクーフも載せて欲しかった。2015/07/14
村上ありす
1
期待していたものではなかったがこれはなかなか。近代的な艦の黎明期の話、と思って読むといいかもしれない。最後の方に終戦のローレライに出てきたあの艦の元ネタと思われる艦の話が出てきてる。2015/02/06
Johnny-T
1
攻守バランスの頂点である戦艦というカテゴリが誕生する前後の時期に生まれた「巨大な大砲を搭載しているけれど、戦艦ではない」というニッチな軍用艦、巨砲艦についてまとめた一冊。 火力、防御力、航行能力、コストといったさまざまの要因から生まれた残念船舶がいっぱいで楽しい本です。2014/07/19
nyara100nen
1
巨砲を備えた装甲艦の登場から、巨砲艦がその役割を終え、戦艦などに取って代わる直前まで。帆船の軍艦と近代の軍艦の間を埋めるような著作で、とても興味深かった。2014/07/21