内容説明
昭和二十年八月十五日、終戦。瞬く間に朝鮮半島北半分を占領したソ連軍の中を十数名の脱出兵士は米軍管轄下の南部をめざす―日本人「難民」の群れに襲いくるソ連兵の暴虐の嵐と保安隊の執拗な敗残兵狩りに遭遇しながらも、からくも故郷に生還するまでの三ヵ月間の過酷な逃避行を描いた感動のノンフィクション。
目次
第1章 新兵、海を渡る
第2章 日満ソ国境守備隊
第3章 満州の落日
第4章 敗戦前後
第5章 虎口脱出
第6章 あわやシベリア送りか
第7章 元山の悲劇
第8章 三十八度線突破
終章 祖国の山河
著者等紹介
湯川十四士[ユカワトヨシ]
1920(大正9)年1月30日、新潟県西蒲原郡四ッ合村(現・新潟市)に生まれる。1940(昭和15)年、中央大学卒門部法学科卒業。1941(昭和16)年、中央大学に奉職。1942(昭和17)年、応召。北朝鮮・豆満江河口に駐屯、対ソ国境警備に当たる(独立混成第101連隊砲兵第4中隊)。1945(昭和20)年、復員(終戦時、陸軍上等兵)。1947(昭和22)年、新潟労働基準局に奉職。1956(昭和31)年、東京労働基準局に転勤(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひゃく
0
2/24~ 1登録目の栄誉?を得ることが出来てチョット嬉しい。 高齢な方の多くはやっぱり日本に感謝してるんやね。 貧しい朝鮮半島のインフラを整え、豊かな国となるように方向づけたのは日本やからね。 日本は侵略者(?)だと教育するのは勝手にやってくれて構いませんが、何故そういう事も一緒に教えんのかなぁ。 国策だからなんでしょうが。 終戦前後を描いた作品はいくつか読みましたが、本作も非常に良かった。 現体験者によるノンフィクションということに尽きるでしょう。 スキあらば逃げるという不屈の精神、おそれいりました。2014/02/26