内容説明
一兵卒から提督まで、運命に翻弄された人々を通して、知られざる太平洋戦争の本当の姿を書き残す―ラバウル航空隊トップエース、卓抜な戦術を編み出した駆逐艦長、日豪の捕虜収容所での出来事、古賀司令長官戦死の謎。戦史に埋もれた事件や人物を訪ね歩き、資料を渉猟し、戦争の表裏を浮かび上がらせる異色作。
目次
第1部 戦史に埋もれた事件と人物(西沢広義の場合(ラバウル航空隊のトップエース)
木村昌福の場合(奇跡を演出した強運の指揮官)
吉川潔の場合(卓抜な戦術を編み出した名艦長)
小沢治三郎の場合(最後の連合艦隊司令長官の無念)
山本五十六の場合(人心掌握に長けた名提督) 南雲忠一の場合(魚雷戦のエキスパートの悲運)
草鹿龍之介の場合(真珠湾攻撃成功の立役者))
第2部 戦記のナゾ落ち穂拾い(古賀司令長官戦死の謎;山本長官護衛機の傷痕;王妃を夢みた女の半生;“青い目”の捕虜の告白;フェザーストンの惨劇;カウラ収容所の集団自決)
著者等紹介
佐藤和正[サトウカズマサ]
昭和7年、北海道に生まれる。満州国新京特別市(現在の長春市)で終戦を迎える。日本大学芸術学部を卒業、河出書房入社。昭和37年より文筆活動に入り、ノンフィクションを中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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