内容説明
自ら志願し、選ばれた者の責任!未熟だが、懸命に生きた時代!70年安保の煮え立つ時代に防衛大学校を卒業した士官候補生の求めた道。
目次
遠景
青雲の志
鎌倉
小原台日記
青函連絡船
荒野への旅立ち
久留米
戦車小隊長
幻の治安出動
著者等紹介
木元寛明[キモトヒロアキ]
1945年、広島県に生まれる。1968年、防衛大学校(第12期)卒業後、陸上自衛隊で戦車大隊長、戦車連隊長、主任研究開発官等を歴任し、2000年に退官。退官後、セコム(株)研修部で幹部社員の研修を担当。2008年以降、軍事史研究に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mikarin
2
あくまで、フィクションとなっているが、実際は著者の自伝的ストーリーと強く推定できる。2年進級時の防大内での陸海空、区分での悲哀(必ずしも各学生がそれぞれ望む各自衛隊に行ける訳でない)・・・自分自身の進路の事と重なり、大変共感できた。2015/02/02
じゅん
2
防大卒の元幹部自衛官による小説。女性のせりふが絶望的におかしく、二人の会話にいきなり第三者が現れたのかと勘違いしてしまった。タイトルに防大とあるが、40年以上前の話なので、防大としても自衛隊としても今とはほとんど別物であると考えて差し支えなく、あまり参考にはならない。逆に安保闘争の際の自衛隊の状況や、治安出動に対する気持ちなどについて知りたい人には薦められる本。佐々敦之氏の東大落城などどあわせて読むと、学生や機動隊の動きもわかり、非常に面白くなると思う。2014/12/29