内容説明
事件に見る明治・大正・昭和、三代百年の世相。天変地異から事故、誘拐、心中、国民に衝撃を与えた代表的な重大事件をピックアップ。日本の近代化に伴い、激動する政治、社会、文化、風俗の変遷を再現した生きた現代社会史。それぞれの事件を客観的にとらえ、親しみやすく、わかりやすく解説。付・事件百年史年表。
目次
第1章 明治篇(明治黎明;明治新政権の確立;征韓論 ほか)
第2章 大正篇(大正天皇即位;日本最初の航空事故;桂内閣総辞職 ほか)
第3章 昭和篇(大恐慌;芥川竜之介の自殺;三・一五事件 ほか)
著者等紹介
楳本捨三[ウメモトステゾウ]
日本大学法文学部中退。在学中より戯曲を書く。昭和14年、渡満。新聞雑誌に連載小説を執筆。昭和21年、帰国。小説、軍事史・戦記・戦史、映画化原作が多数ある。日本文芸家協会会員。昭和63年1月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roatsu
10
明治維新から三島由紀夫自決まで、日本人が経験してきた国内外の大小事件ダイジェスト。知らないものもあり、興味深く読んだ。明治以降の日本の歩みを一続きの流れとして、また日本人としての主観をもって捉え、現在と将来の教訓にする上でのよき入口となる作品と思う。執筆が40年前と古いため、以降今日に至るまでの事件は当然述べられていないのだが。大正期に起きた政争の具としての手前勝手な護憲運動や、主義や思想を問わず容易に焚きつけられ軽挙妄動の極端な行為に奔る若者や不満分子の愚かさは昔も今も変わらないものだと嘆息する。2015/11/23
ささ
0
有名どころの事件が、短くまとめられています。気になった事件にまつわる本を、読んでみようと思います。2012/08/09