内容説明
金正恩が表舞台に登場した。国民を拉致され核の脅威にさらされている国として無関心ではいられない。北朝鮮は危機的状況にもかかわらず体制は維持されている。なぜか。利益の最大公約数は現状維持であり、つねに変化にブレーキがかかる。しかしそれは、遠からず金正日の死の時を迎えて、いったん動きはじめれば周辺国すべてが巻き込まれ、誰も止められなくなるということではないか。虎視眈々、自らの国益のためのみに動く関係諸国それぞれの本音と思惑を凝視。朝鮮半島問題の事象ひとつひとつに秘められた真実を歴史のなかに位置づけた衝撃の一冊。
目次
第1章 朝鮮戦争のもたらしたもの
第2章 最も難しい時期―冷戦期の東アジア情勢
第3章 変化を望まず―冷戦終結から9・11まで
第4章 黄昏れた春―9・11から今日まで
第5章 そしてこれから
終章 北朝鮮とは日本人にとって何だったのか
著者等紹介
荒木和博[アラキカズヒロ]
昭和31年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒。民社党本部勤務等をへて平成9年、拓殖大学海外事情研究所専任講師。以後、助教授をへて教授、現在にいたる。平成15年、特定失踪者問題調査会を設立して代表に就任。同年、予備自衛官(技能公募・朝鮮語)に任官、現在、予備一等陸曹。予備役ブルーリボンの会代表。国家基本問題研究所評議員。民社人権会議幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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