• ポイントキャンペーン

光人社NF文庫
ソロモン戦記―最悪の戦場 海軍陸戦隊の戦い

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769826781
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

撃つ弾もなく、飢えを凌ぐ糧一つなく、医薬品さえ手に入らず、悪疫のはびこる劣悪の南太平洋の戦場で、アメリカ軍の猛攻に堪え、辛酸を舐め尽くしながらも奇蹟の生還を遂げた若き海軍士官の回想。戦史にも言及されないブーゲンビル島の終戦までの二年間にわたる凄惨な戦いの情況を克明に描いたノンフィクション。

目次

第1章 南太平洋最前線へ(陸戦士官として;第一期海軍兵科予備学生 ほか)
第2章 コロンバンガラの死闘(無言の別れ;土木工事の日々 ほか)
第3章 ブーゲンビルの墓標(ブインの対空砲台;隊長の気迫 ほか)
第4章 飢餓地獄の中で(突然の視察;生きるか死ぬか ほか)
第5章 俘虜収容所の日々(オーケストラの少女;ファウロ島収容所 ほか)

著者等紹介

福山孝之[フクヤマタカシ]
1918年、島根県に生まれる。1941年12月、東京大学法学部卒業。1942年1月、第1期海軍兵科予備学生。館山砲術学校で術科教育終了後、中部ソロモン諸島を転戦。元海軍大尉(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スカイバニラ

10
著者は昭和18年(1943年)に予備少尉に任官、ソロモン諸島の海軍陸戦隊へ小隊長として着任。コロンバンガラ島からブーゲンビル島へ撤退、そこまでの体験を記した体験記。装備は九九式小銃、ベルグマン短機関銃、擲弾筒、火炎放射器など陸軍の歩兵と比較すると恵まれていたようですが、海軍陸戦隊隊員の方はというと応召兵やらミッドウェーで乗艦を失った兵員の転用だったりといった具合で、とても精鋭とは言えない状態だった模様。2012/11/27

好古

3
【感想】実際の「戦争」を知る上で非常に優れた書籍。著者は戦史は戦争指導の過程に重点が置かれ、現場からの報告が上層部に伝達されるにつれて、それが勇壮で現場の実情と乖離したものになりがちな事を指摘している。また著者は英語を理解し、「ファウスト」を愛読するなど非常に知的な面があり、それらはこの著書の文章からも戦地での言動の端々からもうかがい知ることができる。本書は著者が上層部の記録をもとに編集された戦史が描かなかった、実際の戦地の生活や兵士たちの感情の機微を著者独自の繊細で知的な目線で伝えてくれる。2025/03/08

のらねこ

2
海軍陸戦隊として戦った著者の回顧録。ソロモン諸島にあるムンダ島からブーゲンビル島までの撤退行。米軍から交代したオーストラリア軍との戦闘。持久政策などマイナーであまり語られてない分野の説明が多い。2011/05/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2687308
  • ご注意事項

最近チェックした商品