内容説明
南洋の小島を守りぬいた日本陸軍随一の“弱兵”の戦い。上官には頼られ、部下からは慕われた、お人好し軍曹―逃げ場のない殺伐とした戦場で、自分を見失わずに生きた下士官の異色戦記。内地の兵営生活から最前線、人間性が現わになった捕虜体験まで描く。
目次
第1章 和歌山中部第二十四部隊
第2章 鳥取中部第四十七部隊
第3章 和歌山部隊復帰
第4章 前線派遣の秋
第5章 インド洋最前線の孤島守備隊
第6章 敗戦、収容所、そして生還
著者等紹介
前田酉一[マエダユウイチ]
大正10年1月16日、和歌山県伊都郡高野口名倉に生まれる。旧制伊都中学校卒業。昭和17年4月、和歌山中部第24部隊に入隊、同年7月、幹部候補生となる。18年秋、前線に派遣され、インド洋のニコバル諸島で終戦を迎える。21年5月、復員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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