光人社NF文庫
特攻からの生還―知られざる特攻隊員の記録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 230p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769826378
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

彼らは、悩み、悶え、日々の猛訓練を通して更なる自己をみつめ、「一機一艦」を屠るも日本に勝利のないことを、よく理解していた。それでも、外からみれば敢然と出撃していく。「針のムシロ」に座らせられたような生活と環境。基地の周辺での純情物語―「特攻死」の体験者が自ら描く感動のノンフィクション。

目次

消えて欲しい「トッコウ」の言葉
特攻隊員は勇者ばかりではない
ケンカの好敵手、田中対吉川
人生の終着駅「出水」基地
ウルシー攻撃への準備
友の死
マラリアの再発
同期生の出撃
田中茂幸の恋
外の敵、内の敵
笊の中の小鳥
行くも地獄、残るも地獄
整備員いびり
明日はわが身、友の出撃
忘れ得ぬ人々
ケンカ相手からの餞別
攻撃目標、大型空母
単機出撃
一対十五、われ敵空母に突入せり
背にPWの囚人マーク
復員船から見る富士

著者等紹介

鈴木勘次[スズキカンジ]
大正14年、愛知県名古屋市で生まれる。昭和18年、旧制中学校5年生のとき、憂国の念禁じ難く、大空に憧れて三重海軍航空隊へ、第12期甲種飛行予科練習生として入隊する。その後、日夜にわたる厳しい訓練を経て卒業と同時に上海海軍航空隊偵察隊に入隊するも、戦運、日に日にわれに非なる昭和20年、鹿児島県出水基地へ展開するにおよび、海軍特別攻撃隊の一員に選ばれたが、出水基地より同時に出撃予定の列機飛ばず、単独にて出撃し沖縄周辺にて戦闘行動中の米機動部隊の一航空母艦に突入せるも生還する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

兵衛介

2
実際に米空母に突入したものの奇跡的に助かって米空母に収容されたという人の手記ということだが、正直言って、どこまで信用していいものか。登場人物の会話や感情の動きなど、回想して書いているとは思えない。余りにも芝居がかっており小説を読んでいるよう。実際あったことだとしても、かなり後付の脚色が入っていると思う。2011/07/25

Trasque

0
ぼくたちが直接知らない第二次世界大戦。その中で「特攻隊」として実際に突撃し、生還した著者の体験記。特攻からの生還そのもの、また、その技術的な部分を語っている部分は、実は少ない。特攻隊の人々はどういった人間だったのか。迫り来る「死の日」までの日々、彼等が考えた事とはなんだったのか。それを知って欲しい、それが著者の願いだと思う。そこにいるのは今と変わらない生命力に溢れた「若者」に過ぎないのだ、と。2011/03/05

からし

0
神風特別攻撃隊第八銀河隊隊員として敵空母に突入するもただ一人奇跡的に生還を果たした搭乗員の手記。 特攻隊の生還者は殆どの場合、途中で引き返すか待機中に終戦を迎えているので実際に突入して生還した特攻隊員はこの方ぐらいなのでは… 突入する直前の心境として死に対するプレッシャーからの解放感で覆われていた。というのは多くの特攻隊員に共通するものでは。 しかし他の人が指摘するようにどうも本人が書いたのか疑問があるのもまた事実。 どうしても手記というより小説のように感じてしまう2022/01/16

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