• ポイントキャンペーン

光人社NF文庫
陸軍特攻振武寮―生還した特攻隊員の収容施設

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769826279
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

特攻隊員は生きて帰ってはならない―戦争末期、沖縄の米軍に特攻攻撃を行なうため発足した陸軍第六航空軍で編成された振武隊。上層部の無謀な命令で旧式機や訓練機で出撃せざるをえなかった特攻隊員の心情はいかなるものだったのか。そして、体当たりを断念し、帰還した彼らが収容された『振武寮』の実態とは。

目次

第1章 野ばらの歌
第2章 学徒出陣
第3章 特攻隊の編成
第4章 出撃命令
第5章 特攻隊員の隔離・収容施設
第6章 原隊復帰

著者等紹介

林えいだい[ハヤシエイダイ]
1933年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。ありらん文庫主宰。読売教育賞(1967年)、朝日・明るい社会賞(1969年)、青丘出版文化賞(1990年)、平和・協同ジャーナリスト基金賞(2007年)各受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

29
ずっと読みたかった一冊。読み友さんから譲っていただきました。振武寮について気になっていたのですが、いろいろな書面からは削除されたり未記録だったりしていたようで、そこまで深く掘り下げられてはいませんでした。生き残った方たちの証言から、某参謀の傍若無人ぷりに、腹を立てながら読みました。中間管理職だからか、ストレスを弱い者にあたっていたのだろうけれど、なんとも言えない気持ちになりました。陸軍より、海軍の方が好きだと改めて思いました。2021/10/29

富士さん

5
再読。正直な話、特攻隊の話を聞くたびに、死ねと言われれば粛々と死んでいく昆虫みたいな国に自分は生まれたのか、自分も昆虫のように生きなければいけないのかと、陰鬱な気分になり、この手のものを避けていました。しかし、本書を読んで、特攻隊にもサボタージュがあって、とても“粛々”とは言えないようなイザコザがあって事を知って、救われた気分になった事を思い出します。この時代を生きた人達が、映画の原作を提供するためだけに生きたわけでないことを示すためにも、この手の話は徹底的に掘り起こさないといけないものだと思います。2015/09/11

くわたろ

3
制度化された特攻ほど無慈悲なものはなく、その特攻作戦を行うための航空機さえ満足に作れなかった1945年沖縄戦段階の日本はどうやっても負けるしかなかった。そして敗戦がわかっていながら国家として降伏を決められず、制度化された特攻が続く中で、それに実務官僚としてあたった第六航空軍の航空参謀にこの本は焦点を当てている。誰かが憎まれ役にならなければ組織は回らない。後知恵では何とでも言える。それでも読後にこう思わざるを得ない。もっと他に戦いようはなかったのか。2010/05/27

のら

1
振武寮については、あまり書かれておらず期待はずれな感が否めない。2012/06/13

けんちきまる

1
振武寮とは、特攻に出撃した方達が様々な理由で帰ってきて住む所であるみたいです。この時代は、そう遠い昔ではありませんが、すさまじい時代であると感じました。それぞれの立場でそれぞれの悩みや考えがあるのだなあと感じました。本当にすごい時代です。3/13から2010/03/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/342624
  • ご注意事項

最近チェックした商品