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光人社NF文庫
ゴー・フォー・ブローク!―日系二世兵士たちの戦場

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769826033
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0195

内容説明

アメリカに生をうけ、第二次大戦において不幸にも米政府に市民権を蹂躙された日系二世たち。人種差別主義下に日系人で編成され、最も苛酷な欧州戦に投入された若者たちの苦悩と勇気の記録。戦史に残る戦いを展開した第四四二部隊と一〇〇大隊の奮闘を描き、差別と偏見に挑んだ日系アメリカ人たちの魂を伝える。

目次

日系二世は、なぜ、戦場を選んだのか
イタリアへの旅ミラノにて
日系二世部隊うまれる(アメリカ)
試される忠誠心(イタリア)
吹雪に死す(イタリア)
認められた戦闘能力(イタリア)
戦友との邂逅(イタリア)
ローヌ平原をゆく(フランス)
自由と平和の使者(フランス)
日系二世兵は消耗品か(フランス)
黒人兵は何処に(イタリア)
ムネモリ上等兵のブロンズ像(イタリア)
ダッハウ強制収容所(ドイツ)
戦場の声がきこえる(アメリカ)

著者等紹介

渡辺正清[ワタナベマサキヨ]
1938年(昭和13年)、石川県で生まれ、神奈川県、愛知県で育つ。1961年、東北大学文学部卒業後、米カリフォルニア大学(UCLA)留学、都市工学専攻。1965年、ロサンゼルス郡公共事業局勤務、85年、郡最優秀職員に選ばれる。道路課長をつとめ、99年退職。同局勤務のかたわら、64年から87年までロサンゼルスの日本語放送局(ラジオとテレビ)で、報道番組の制作と放送を担当。日米首脳会談、昭和天皇米国御訪問、オリンピック大会、大震災、暴動等を取材、日本のテレビ局、新聞社に寄稿。1975年から現在まで、カリフォルニアの歴史を背景に日系移民史に関する論文、歴史紀行文をロサンゼルスの邦字月刊誌、新聞へ定期的に寄稿。1991年、マリリン・モンロー、ロバート・ケネディ等の検視解剖で知られるトーマス・ノグチ検視官の解任劇の内幕を描いた『ミッション・ロード』で、第十回「潮ノンフィクション賞」を授賞。ノンフィクション作家として、日本の月刊誌、新聞に寄稿、講演を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

donboo

13
日本軍による真珠湾攻撃により排日風潮が極みに達し多くの日本人が強制収容所での暮らしを余儀なくされた。「私は日本国籍だが、貴方はアメリカ市民です。日本人として恥ずかしくないようにあなたの国アメリカのために戦いなさい」アメリカ軍人として出兵する子供への母の言葉である。排日感情を払拭するため多くの日系二世の若者が志願し欧州戦線に投入され武功をあげ忠誠なる市民であることを証明した。「当たって砕けろ」の合言葉を胸に彼等が戦った本当の意味とは。悲しくも現実だったことに憤りを感じる。この本は子供達の手元に残そうと思う。2015/06/30

ののまる

7
なぜ日本の学校教育でこれを教えないのだろう。米軍最強軍だった日系兵士。貴重な戦場での写真がたくさん掲載されているが、本当に小さな体の日系2世兵士らが闘った二つの戦いへの思い(アメリカへの忠誠と、日本人排斥や差別との闘い)に胸が熱くなる。2021/11/14

いちはじめ

4
第二次大戦中、日系人兵士ばかりを集めて組織された米軍442部隊の生き残りがかつての戦場を来訪するのに随行した顛末を描いた、戦史のような紀行なような本。帯にも引用された「日本人として恥ずかしくないようにあなたの国アメリカのために戦いなさい」という兵士を送り出した母の言葉が象徴的。読んでいて胸が痛くなる2009/04/30

にな

3
平和の存続には「歴史」を知る事。そうでなければ「平和」は空洞化してしまう。日系兵士の存在をドラマで知った人、興味を持った入門者に読んで欲しい。日系だけでなく朝鮮系といったアジア系がどんな生き方をしたか。以前領事館の発言で日系アメリカンが批判した件で、怒る権利は彼らにあって彼らのルーツを持つ日本の人は何をしているんだろう?と思ったし彼らの為に何をしてきた?と考える。昨年の国境問題とは話が全く違うし、この人達がアメリカ人として銃を取ったのは自分達の生活を守るのとこのまま人扱いされないのは嫌だからという理由だ。2011/06/24

こーき

2
日系アメリカ人の悲哀と忍耐が描かれた作品。あくまでアメリカ人であるとは言え、同じ民族として、知っておかなければならない歴史だと思う。2012/07/10

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