内容説明
自衛隊っていったい、いつも何をしているの?―他のお役人とはまたちがう、一般人の知らない柵のなかで、自衛隊員たちは何を考え、どんな生活をしているのか。“娑婆”との壁をとりはらうことを願って大宮陸士長がくり広げる抱腹絶倒のハチャメチャ自衛隊生活!陸上自衛隊の生の姿に迫り、より知るための一冊。
目次
ただいま自衛官募集中!
入隊試験
鳴呼、桜並木の着隊日
身体検査のメインイベントって!?
物品受領
華のWAC
ダサさ爆発!青虫ジャージ
護摩の灰
涙なみだの入隊式
感動の武器授与式〔ほか〕
著者等紹介
大宮ひろ志[オオミヤヒロシ]
昭和42年(1967年)、福島県に生まれる。昭和60年3月、陸上自衛隊第6師団隷下の普通科連隊に入隊。重迫撃砲中隊にて副砲手として勤務するも、一任期で退職。以後、数年の民間会社勤めと海外無銭旅行を経たのちふたたび入隊。某長官直轄部隊の普通科隊員として勤務。この間、幹部教育や、新装備の研究開発の支援隊員として勤務する。平成8年、3任期にて任期満了、退職。現在郷里で、農業に携わる傍ら、執筆活動と対ゲリラ訓練に励む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
15
自衛隊入隊後、一任期満了(2年)で退職。その後、民間企業勤務、外国放浪も経験して再入隊(やはり陸士=二等兵から)した経験を持つ著者の体験的自衛隊面白話。本当に笑ってしまうような話もあるし、任務を考えれば笑い話にできない話もある。全体はコミカルで読みやすいが、今の日本人の意識をきちんと持つように改革しないと、災害派遣も含めて有事の際に自衛隊は大変な苦労を初動からしなくてはならないことが分かる。著者は自ら軍事オタクというが、実は常識人であると思う。自衛隊への愛情を感じる本。決して茶化しているだけではない。2017/02/20
馨
6
自衛隊の内情を面白おかしく説明しているのでわかりやすく楽しめます。ちょっと内容は古めかもしれません。全体的に一貫して思ったのはやっぱり自衛隊にもっとお金をかけてあげてほしいということ!限られた経費の中で過酷な訓練、時には要領の悪いと思われても経費の面でそれしか仕様がないから…と昔ながらの訓練もされています。頭が下がります。2014/05/25
tora
3
自衛隊再入隊の著者がありのままに書いた自衛隊体験記。外から見ると立派だが、内から「国防」という観点で見るとあまりにもお粗末な自衛隊。色々な不満が感じたままに書かれている。しかし、著者はなんだかんだいって自衛隊という組織が好きなんだろうなぁ2010/06/08
bbblind
2
文章が軽快で読みやすく、湿っぽい話が一切出てこないので気晴らしにもってこいの内容だが、事実上の軍隊であるにも関わらず"自衛隊"と名前を変えてごまかしていることに象徴されるように、「護国」という建前の裏で、「どうせ実際に戦闘なんかしないんだから、できるだけ事故や面倒が起きないよう危険なことはしたくない」という本音が横行する自衛隊に対し、痛烈な批判が繰り返されるなど、組織の抱える問題点や矛盾点なども提示されていて、くすっと笑えるエピソードの合間に込められた著者のメッセージが伝わってくる。
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- 和書
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