内容説明
26歳から31歳の華麗な時代をなげうって傷病兵のために身命を賭して立ち働いた日本赤十字社従軍看護婦の中国従軍記。兵士にかぎらず一般市民からも絶大なる信頼を寄せられた従軍看護婦の実状と、若き働く女性の素直な心の思いを伝える。敗戦の屈辱の中で逞しく生きた看護婦の赤十字精神の発露を描いた感動の体験記。
目次
第1章 延びゆく戦線―青島から香港へ(青島から徐州へ;患者護送を終えて ほか)
第2章 果てしなき曠野―錦城陸軍病院(三度受けた召集令状;錦西分院の院内あれこれ ほか)
第3章 敗戦の日から―満州国から帰国(病床の中で;深夜の脱出 ほか)
エピローグ その後の白い航跡(はじめに;戦場を駆け巡った兄弟たち ほか)
著者等紹介
水井潔子[ミズイキヨコ]
大正4年、三重県員弁郡(現いなべ市)に生まれる。日本赤十字社京都府支部救護看護婦養成所卒。昭和14年、陸軍に召集される。日本赤十字社京都支部第九救護班に編入、病院船(本城部隊)勤務後、再召集、青島陸軍病院赤十字救護班に派遣される。徐州陸軍病院、九竜陸軍病院、運城陸軍病院の赤十字救護班にて看護活動に従事、再々召集後は錦城陸軍病院にて婦長を務める。敗戦を迎えた後21年、安東・仁川を経て博多に帰還。その後、大阪赤十字病院に勤務、34年、厚生連昭和病院婦長、知多厚生病院婦長を経て、48年、退職。その後も地元病院看護婦として平成2年まで勤務。平成19年4月、歿
水井桂[ミズイカツラ]
三重県いなべ市在住。桑名高校・中央大学法学部卒。ネットライター(筆名みずっち)として小説・エッセイ・脚本をこなす。水井潔子の甥、名古屋市職員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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