内容説明
英印軍の砲火をくぐり、生死を賭けた地獄の戦野を駆けた一兵士が綴る戦場の実態―慟哭のフーコン作戦、絶叫のメイクテーラ会戦、濁流のイラワジ河。最前線における“菊”兵団の凄絶な戦闘を克明に描いた感動作。敵の猛攻にさらされながらも奇跡の生還を果たした通信兵がビルマに果てた戦友たちに捧げる鎮魂譜。
目次
関東軍から南方軍へ
菊第五十五連隊を追って
慟哭のフーコン作戦
「断作戦」の展開
ナンカン南側高地の戦闘
ナンパッカの戦闘
メイクテーラ会戦
敗退の道程
シッタンの戦闘
終戦・降服
抑留・収容所
復員の日
著者等紹介
吉田悟[ヨシダサトル]
大正8年2月、長崎市に生まれる。昭和15年2月、現役兵として入営(長崎県大村)。渡満し、第12師団歩兵第46連隊入隊。旧ソ満国境(牡丹江省石門子)の警備にあたる。18年4月、現役満期除隊のため、大村西部47部隊へ帰還。5月、長崎川南造船所勤務。19年5月、応召。菊第18師団第55連隊配属のため、ビルマへ出兵。歩兵通信下士官として断作戦、ナンカン戦闘、メイクテーラ会戦、シッタン作戦等を転戦の後、終戦を迎える。20年9月、連合軍収容所(モパリン)にて労役に服す。21年7月、復員のため、広島宇品へ帰還。陸軍軍曹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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