内容説明
秋風がかくも澄む日は恥もなく見栄もなく唯生きておりたし。清冽なる詩情を内に秘めた二人の若者は、一九四四年夏、同じ連隊へ同じ日に入営の命令を、天皇の名によって受けた。神の啓示のように二人の魂は触れあい死への時間を辿る。戦争とは兵隊とは死とは生きるとは。痩せて小さな肉体に軍服を着せられた若者の挫折と出発を描く、感動の青春文学。
目次
邂逅
構造
生活
感傷
不正
士族
演技
放言
呼出
不眠〔ほか〕
著者等紹介
相澤直人[アイザワナオト]
1924年2月14日、新潟県燕市に生まれる。本名、狩野。三条商工学校卒業。相澤美術館館長。株式会社アイザワ相談役。1963年から1973年まで、季刊誌「ツバメジャーナル」を編集・発行・主幹。1989年、新潟県寺泊の海の見える丘に相澤美術館を開館。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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