内容説明
『米軍が一週間で飛行場をつくるなら、我軍は三日で何とかすることを考えろ』太平洋戦争とは、日米間の土木技術力の戦いでもあった。東大工学部を卒業し、工兵のエリートコースを歩み、近代化の遅れていた日本陸軍に機械化導入を図る秋山中将の戦い―軍事技術官僚として国の将来を見つめた幅広い人間性を描く。
目次
第1章 志操堅固にして粋な人(八キロの道を歩いて;軍人を志した優等生;工兵第十大隊の士官候補生;軍事技術者に徹する思い;サーベルを下げた東大生)
第2章 多彩な人脈を誇って(花の陸士二十四期生;エリート以外の人脈にも恵まれて;技術者重用を説く軍人がいた;技術者が軽んじられた陸軍にあって)
第3章 陸軍での数々の事績(土木技術者として;技術駐在官としての使命;陸軍のテクノクラートとして;その他の業績)
第4章 秋山徳三郎の太平洋戦争(山本五十六長官との会談;苦悩の果ての飛行場建設;拙速だったわが国初の機械化部隊;飛行場設定練習部の発足と事績;結局は海蜂の群れに負けた日本軍;戦前の日本に建設機械はなかったか)
第5章 不死鳥は舞い上がった(米軍ウルフ司令官との交誼;挫折感と家族とのきずな;会社経営の陣頭に立って)
著者等紹介
石井正紀[イシイマサミチ]
昭和12年、東京品川に生まれる。早稲田大学第一理工学部建築学科卒業。千代田化工建設(株)、千代田テクノエース(株)を経て、現在、石井正紀技術士事務所を主宰。在社中は主としてプラントの建設に従事し、エクアドル、サウジアラビア、アルジェリアに長期滞在する。現在もウズベキスタンの鉄骨橋梁会社の技術指導のため、同国との間を往き来している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきん
無重力蜜柑
a
雑賀孫市(まごーん)
jimano