内容説明
戦車は戦争の道具としてあるのではなく、戦争を抑止するのに必要な装備品である。敗戦国という社会環境の下で、十余年の空間期間をおいて再出発した戦後日本の戦車開発の苦難の道のりを描く話題作。戦車の研究・開発・設計における貴重な教訓と知識、ノウハウを米軍供与車から90式戦車に到る汗と涙の発達過程に見る。
目次
日本戦車小史
アメリカ軍供与車両
供与車両の修理作業
戦後初の国産戦車(SS)
変わり種の泥濘地作業車(SA)
中特車(ST)
競争試作となった装甲車(SU)
ファミリー車(SV、SX)
大改造の自走砲(SY)
STの支援戦車
七三式装甲車(SUB)
七四式戦車(STB)
七五式自走一五五ミリ榴弾砲(155HSP)
九〇式戦車と八九式装甲戦闘車