内容説明
なぜアメリカは執拗にアフガニスタンに軍事介入したのか―米同時多発テロに始まる『21世紀型の戦争』の知られざる要因を描いた衝撃の書。アフガン周辺の天然資源の獲得に奔走する大国のエゴに挑んだ過激派勢力の趨勢と世界の思惑を超えたイスラム陣営の動向を中東歴訪の軍事・外交評論家が明快に説き明かす。
目次
プロローグ タリバーン崩壊で始まった二一世紀のグレート・ゲーム
第1部 アフガン周辺は資源の宝庫(マザーリ・シャリフTVに出演した筆者;核兵器開発と大ペルシャ連邦を夢みるイラン;中央アジアの石油とワッハーブ・イスラム圏の拡大狙うサウジアラビア;ガス利権確保のためドスタム派を育成したソ連;中国と三菱商事が狙う中央アジアのガス;英独仏のグレート・ゲーム)
第2部 アフガニスタンの歴史的大変遷(王制、共産化、ソ連軍事介入、内戦、宗教国家へ;ルポ・アフガン・ゲリラと過ごした夜)
第3部 アフガニスタンの今後(ウサマ・ビン・ラディンの驚くべき国際ネットワーク;ウサマ・ビン・ラディンとISIが育てたタリバーン;米国の報復戦略;アフガニスタン―統一かモザイクか?;アフガンの新実力者集団)
著者等紹介
松井茂[マツイシゲル]
軍事・外交評論家。1945年生まれ。軍事誌特派員、月刊エネルギー特派記者などを経て独立。英語、ロシア語、アラビア語、ダリー(アフガン)語を学ぶ。アフガニスタン、中東、ロシア、中国、北朝鮮などを歴訪。紛争地域の現地取材と綿密な資料分析で定評がある
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