内容説明
シベリヤ抑留とは何だったのか―抑留者594000人、死者62000人。零下40度にいたる酷寒の流刑地を転々とたらし回しされながら、故国に帰る日を夢見て厳しい労働と空腹に耐えつづけた苦難の日々―異郷の凍土に青春を空費し、生命を散らした戦友を悼みつつ、今なお心の奥底に刻まれた傷痕をえがく。
目次
第1章 満州の落日
第2章 閉ざされた道
第3章 収容所群島
第4章 薄明の中で
第5章 天国と地獄
第6章 短い夏に
第7章 わが青春の街
第8章 望郷の谷間で
第9章 懐かしき故国
著者等紹介
竹田正直[タケダマサナオ]
大正15年3月、岩手県渋民村(現・玉山村)に生まれる。昭和18年12月、盛岡工業学校卒業。19年1月、関東軍経理部軍属(技術要員。新京・牡丹江勤務)。20年5月、関東軍機動第1旅団第3連隊に入隊。同9月、終戦により武装解除。シベリアに抑留さる。23年10月、舞鶴に復員。同12月、岩手県庁土木部勤務。以後、岩手県職員組合中央執行委員長、全日本建設技術協会理事、岩泉・花巻土木事務所長、土木部港湾課長、土木部参事、建設事業調査のため欧州7ヵ国出張、岩手県空港ターミナルビル事業部長等をへて、昭和61年4月、国際航業(株)盛岡支店長。平成8年5月、北栄調査設計(株)取締役会長。12年5月、同社退社。現在、岩手県建設技術協会参与
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。