内容説明
大正十四年、英仏戦車による日本最初の戦車隊創設以来、昭和二年の国産第一号戦車の誕生をへて、大陸の戦野に進出した日本機甲部隊―ノモンハン事件での戦力拡充の戦訓を取りいれることなく、南方攻略戦に突入した“鉄獅子”たちの興亡を描いた戦史入門書。輸入戦車から試作車両まで、図版・写真多数を収載。
目次
序章 戦車発達の足跡
第1章 大陸の騒優(九二式重装甲車の登場;上海の市街戦 ほか)
第2章 日本軍の快進撃(マレー半島を南下せよ;比島の日米軽戦車戦 ほか)
第3章 連合軍の反攻(ガダルカナルの激闘;中部ソロモン諸島の戦い ほか)
第4章 戦線の崩壊(タラワに現わる水陸両用戦車;サイパン島の夜襲 ほか)
著者等紹介
木俣滋郎[キマタジロウ]
昭和5年、浜松市に生まれる。一橋大学経済学部卒業。工学院大学付属高等学校教諭。教鞭をとる傍ら、戦史・兵器の研究に勤しむ。平成10年、退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フンフン
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日本軍の戦車戦の羅列。2013/07/15
スズキパル
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ノモンハン事件、ガタルカナル島の戦い、レイテ・ルソン島の戦いから沖縄戦まで、旧日本軍の戦車が登場する戦闘をピックアップし、その戦いっぷりを収録している。全体を通して印象に残ったのは、なんといっても日本軍の戦車の装備の貧弱さ。大戦初期は、航空隊の支援や連合軍側の準備不足もあって「勢い」にまかせた勝利も見受けられたものの、後半以降の戦いでは、米軍のシャーマン戦車に質・量ともに圧倒されてしまった感じ。戦車同士でガチンコで戦って、日本軍が互角以上に戦った様子がないのがなんとも…2013/01/06
reader_condo
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これは戦車戦「史」入門だよね。元は古い本なんだな、「わが軍」みたいな言い方に抵抗を感じる。あと誤植が多い。戦争が大変だなって事は分かった。2011/12/22
チェ・ロ
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軽戦車VS歩兵や装甲車との戦闘ばかりであったけど序盤は一応ながら活躍し、ようやく最後らへんになって中戦車同士の大戦車戦。にしても戦車って結構重宝されたんだな、当たり前か。それと日本の戦車に興味を持つようになりました2009/11/04
江川翔太郎
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大正時代に外国から戦車が輸入された時から敗戦までの間の戦車開発や、日本の戦車が何処でどのような戦いを行ったのかがまとめられています。 写真や地図等も多く載っていて、あまり戦争の流れを知らなくても大まかな流れは知ることができます。 あとは至るところに敵味方問わず多くの戦車の図が書いてあり、日本戦車がどのような敵戦車と戦ったのかが分かりやすいです。 しかし97式改と1式戦車が混同されていたりするところがあったりと少し古さを感じる部分はあります。2018/03/30