内容説明
大戦末期、炸薬十五キロの五式撃雷をつけた五メートルの竹棒を手に持ち、深度五~七メートルの海底に潜んで待機し、敵の上陸用舟艇に体当たり攻撃を行なう伏龍特攻隊―航空特攻の陰に隠れた恐るべき日本海軍の“兵器”の全貌を初めて描く話題作。戦後、米軍が詳細に調べた米海軍技術調査団極秘レポートを収録。
目次
1 海軍伏龍特攻作戦(伏龍特攻の誕生;簡易潜水器の開発研究;簡易潜水器と清水登大尉 ほか)
2 伏龍特攻隊員となって(伏龍特攻隊員へ選抜されて;私の体験した伏龍特攻訓練;私たちの使用した簡易潜水器 ほか)
3 伏龍・秘められた戦話(伏龍特攻秘話;伏龍特攻隊“残藻録”;「伏龍」研究座談会 ほか)
4 米海軍技術調査団“伏龍”極秘レポート
感想・レビュー
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naftan
1
大型潜水艦でサイパン付近まで運んでもらい、ゴム袋に入れた兵器をもって海底から敵の背後に逆上陸を試み逓信奇襲攻撃をかけることもできるのである。(p.107)/潜学校での前期教育の際、予科練出身の伏龍隊と特別幹部練習生の対立があった。特幹錬が入隊して三ヶ月も立っていないのに兵長であることや予科練の象徴でもある七ツ釦を制服にしていることが予科練出身者には面白くなかったらしい。/昭和20年7月24日夜半九十九里浜沖に敵機動部隊発見上陸が予想されるとの報に接し、久里浜の伏龍部隊にも非常呼集がかかる。2011/03/02
oooともろー
0
アイディアは子供じみているが、実行するとは狂気。2016/07/16
りんふぁ
0
実際に伏龍特攻隊として訓練されていた方です。命綱となる酸素を作る缶も欠陥品だし、酸素も不十分なのも承知で訓練させているし。死ぬのを分かっていて訓練させていた上層部には憤りを感じます。2015/08/28
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