内容説明
日本海軍の主力攻撃機・一式陸上攻撃機―装甲も薄い別名“ワンショット・ライター”と呼ばれた同機を駆り、敵グラマンの跳梁する非情の空に挑み、必中の雷撃に命をかけたサムライたちの死闘。苛烈な極限状況下に置かれた青年たちはいかに生き、闘い、そして斃れていったのか。苦闘の日々を綴る感動の空戦記。
目次
第1章 天翔けて
第2章 敵影せまる
第3章 消失した翼
第4章 最後の血戦
第5章 地に潜み
第6章 闘いの代償
第7章 遥か祖国へ
著者等紹介
井上昌巳[イノウエマサミ]
大正12年、愛媛県に生まれる。昭和16年、愛媛師範学校より第8期海軍甲種飛行予科練習生として土浦海軍航空隊に入隊。17年9月、第28期飛行練習生として、九三式中練機、九六式中攻機の操縦教育をうける。18年6月、第七六一空に所属。一式陸攻機操縦士として、マリアナ、ニューギニアで戦う。21年1月、復員。海軍上等飛行兵曹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スー
19
65筆者は761空で一式陸攻の操縦士を努めマリアナ・ニューギニアで激戦に耐えペリリューやフィリピンに移動し最後はテニアンで陸戦隊として従軍しテニアンからアギガン島に筏で渡ってる最中に哨戒艇に捕まり捕虜となりハワイからサンフランシスコに渡りアメリカ本土の収容所は入りそこで戦死したと思っていた戦友や懐かしい仲間との再会そして帝国軍人としての矜持を保ち続けていた捕虜第一号の酒巻少尉と出会う。遂に終戦を迎え帰国する壮絶な体験をして生還したけどまだ20歳ぐらいで戦死し葬儀までした息子の帰還を凄く喜んだ母も1年後に2022/08/07
みかづき
0
会えば懐かし語るも夢か! 空戦は半分くらい。戦闘機を失ってからの生活や、艦砲射撃のなかで人々がどうやって暮らしていたのか、玉砕後の日本兵がどうやって生き残っていたのか等が詳細に書かれている。収容所のうどんが印象に残っている。2017/02/25