光人社NF文庫<br> 拝啓天皇陛下様―庶民派作家が描く兵隊人情の世界

光人社NF文庫
拝啓天皇陛下様―庶民派作家が描く兵隊人情の世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769821380
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

渥美清が主演で映画化された感動の兵隊物語―規律のきびしい軍隊の内務斑で中国大陸の戦野で、そして戦後の混乱した社会のかたすみで、たくましく生きる下積みの男のユーモアとペーソスあふれる人生ドラマ。庶民派作家・棟田博が、四十年余りの歳月をかけて営々ときずきあげてきた温故知新、兵隊人情の世界。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

8
映画版と違い、語り手である棟本の心情が詳しく現れていた。例えば、正助に親切な中隊長の講話が長いとやたら毒づいていた。また、戦後兵士に対して世論が悪化した時も、兵隊の長所短所をどちらも知っていたゆえに、手のひら返しに反発している。フルメタルジャケット同様に、人間が軍隊によって変質する様を、下手な悲惨さを出さずにありのまま描けている。正助が徴発と称して鶏を盗む場面がまさしくそうだ。同時に、大陸戦線の「徴発」の実態も窺い知れるだろう。そもそも普段から兵舎で「員数」をつけている状態で軍紀粛正は難しいのだから。2020/10/14

VC

4
非常に面白い。同名映画の原作であるが、映画はまだ見ていません。前半は初年兵や2年兵の暮らしが結構よく分かり、軍隊スラング等もよく出てくる。後半は戦場に行くが、戦場の描写は少ない。ただ、本編の真の主人公である山田正助の生き方が良く書かれている。2012/02/02

zatugei

2
「兵隊やくざ」と同様、インテリと無学な荒くれ者コンビの戦争物語。「兵隊やくざ」は軍隊嫌いがベースにあるのに対し、こちらは微妙な感情。後者のほうが当時の日本人一般に近いのだろう。映画では天皇陛下に手紙を書くシーンが何か所かあったように記憶しているが、実際はさほどではない。2018/09/12

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