内容説明
ガダルカナル島争奪をめぐるソロモンの碧空の下、米軍から“ライター”と呼ばれた一式陸攻を駆って、弾丸雨飛の只中に身を投じた海軍中攻隊の苛烈な日々。夜間ガ島爆撃、豪州偵察、そして敵空母への超低空雷撃―まさに“炎の翼”となるも、乗員一丸となって任務遂行にかけた爆撃機魂を描いた感動の空戦記録。
目次
第1章 雌伏のときをへて
第2章 中攻隊進撃す
第3章 南溟の戦い
第4章 敵大軍の来襲
第5章 ソロモン航空戦
第6章 爆撃機魂
著者等紹介
関根精次[セキネセイジ]
大正8年、埼玉県に生まれる。昭和11年1月、横須賀海兵団に入団。12年7月、第38期普通科整備練習生課程を卒業、13年7月、第39期偵察練習生課程を卒業する。14年4月、中攻搭乗員講習修了と同時に、中支漢口の13空付となる。16年2月、美幌空付、同年7月、館山空(落下傘部隊輸送隊)、12月、1空(同)で日米開戦を迎え、17年5月、4空に転勤する。同年10月、内地にて再編成のためラバウルより帰還、以後702空となる。18年5月、再度、ラバウルに進出する。同年12月、702空解隊となり、内地帰還、豊橋空、宮崎空、徳島空をへて終戦、海軍少尉。59年3月25日、歿
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感想・レビュー
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スー
20
54前に読み終わった東氏と同じ部隊に居たようでメナド降下作戦でのエピソードが同じで占領後の幽霊騒動もしっかり書いてありました。その後念願の陸攻隊での実戦そしてありがたくないあだ名助けてけれの関根からあさってになり最後は見事な爆撃から火の海と進化したり新人隊員に見事な爆撃を見せようとして見事に50メーターほど外しあさっての名に恥じない大外れを演じるなど楽しい箇所もありましたがやはり日本軍の得意な人命軽視には何度も驚かされます。捕虜になり脱走した隊員に自爆を強要したり機体に損害が出れば自爆しようとするのは2022/06/24
いーじす
0
捕虜になって生きて帰ってきた人達を、扱いかねて「死地へ送り出す」っていう話に衝撃を受けた。2009/12/27