光人社NF文庫
零戦撃墜王―空戦八年の記録 (新装版)

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  • サイズ A6判/ページ数 396p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769820505
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

撃墜機数二〇二機、うちラバウル上空の戦果一四二機―初陣の中国大陸から、真珠湾、ソロモン、比島、本土と、常に最前線の空戦場裡で死闘を繰りひろげ、みごとに勝ち抜いてきた空の勇者が書き遺した感動の空戦記録。日本海軍航空隊のトップ・エースとして活躍した第二次大戦撃墜王が描く勝利と鎮魂の青春譜。

目次

第1章 初陣の前夜
第2章 空母戦闘機隊
第3章 南の海、北の海
第4章 ラバウル航空隊
第5章 蒼空の戦士たち
第6章 非情の大空
第7章 雲の墓標
第8章 暁の奇襲攻撃
第9章 最後の決戦

著者等紹介

岩本徹三[イワモトテツゾウ]
大正6年、樺太に生まれる。昭和9年、呉海兵団に入団、11年4月、第34期操縦練習生として霞ヶ浦海軍航空隊に入隊。13年3月、第12航空隊付、5月、三等航空兵曹。16年10月、空母「瑞鶴」乗組、11月、ハワイに向け大分沖を出港。17年4月、インド洋作戦、5月、サンゴ海海戦に参加。6月、北方作戦でアリューシャンに向け大湊を出港。8月より大村航空隊、横須賀航空隊などで教員勤務につく。18年11月、ソロモン方面に転出、ラバウル204航空隊付。19年2月、トラック、木更津、岩国、国分基地と転戦す。岩国203航空隊で終戦を迎える。海軍中尉。昭和30年5月、歿
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感想・レビュー

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シャル

11
太平洋戦争前の中国大陸での初陣から、空母瑞鶴での戦闘、ラバウルの防衛から本土に戻って防空、特攻とそれすらもできなくなった終戦まで、まさに大日本帝国の空を戦い抜いたトップエースが見た戦争とも言える一冊。出撃も含めたパイロットの日常の日々の記録であり、そのどこか覚めた目で状況を書き続けていくさまは、変わっていく戦争の空気の様子を恐ろしいほどに表している。どこか牧歌的でもあった北京と、悲壮感あふれる終戦間際の本土防衛戦。冷徹な空戦の眼を保ち続けているからこそ、変わりゆく戦況がより悲壮になる。2017/04/20

飯田健雄

8
岩本徹三、異才の零戦パイロット、敗戦から10年、抜け殻のように 死んだそうである。しかし、彼の名は、天才パイロットとして、ずっと太平洋戦争の航空戦史には 残るだろうな。米機抜刀斎の名のもとに、、、2015/05/30

一式隼

6
何年か前に拝読した。岩本氏の空戦記録はほかの零戦搭乗員の著書とは、何かが違う。他の方の空戦記録は、その方の人生のハイライトを書き残しているような印象があるが、岩本氏のものは、淡々と戦闘報告書を提出しているかのような書きぶりで、その積み重ねである。どこまで正確か検証の術はないが、細かいところまで凄い記憶力だなぁと感嘆。他の零戦乗りと違ったと思われる特徴は、何処まで使えたか分からないが、無線機で友軍機との連絡を可能な限り密にしていたこと、一撃離脱の戦法を取ったこと。戦後、熾火が尽きるように亡くなったとのこと。2020/08/13

ちさと

6
他の元搭乗員の方の著作もそうですが、終戦間際のギリギリな感じが読んでいて辛くなりますね。特攻機の直掩、戦果確認とは辛い役目だと思います。 サヨナラバンクをして突入していく特攻機を毎日見送る気持ちはどれほど辛かっただろうかと想像してもとても追いつけるものではありません。 その心労がたたったのでしょうか。岩本さんがあまりにも早く亡くなってしまわれたのは残念です。文章がとても文学的だと感じました。岩本氏の文章好きです。公開を念頭にびっしり書かれた原稿を岩本氏が亡くなった後に無修正で出版されたのが素晴らしいです。2014/08/12

篠田@書店員復帰を目指し中!

5
リアリティー溢れる文章に戦争の恐ろしさを感じる。敬愛している方の文章を読めてとても感激している。2012/11/22

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