内容説明
血戦ガダルカナル島で、戦い敗れ、弾丸もなく、食糧もなく、骨と皮に痩せおとろえた五ヵ月有余。そしてまた、遠い道―地の果てインパールの激戦に敗れ、どしゃ降る雨季の印緬国境に、るいるいと横たわる日本兵の“白骨街道”―生ける屍が、かすかな声で哀願した。「私を殺してください。お願いします」と。
目次
第1部 地獄の戦場ソロモンに生きる(地獄の戦場へ;明日はガ島だ! ほか)
第2部 最悪の戦場に奇蹟はなかった(私は最後の通行者;インパールへの遠い道 ほか)
第3部 壮烈、イラワジ大会戦始末記(昭和生まれの初年兵;頭にきた“古兵” ほか)
第4部 泣き笑いビルマ俘虜記(あっけない武装解除;それでも兵隊は行く ほか)
著者等紹介
高崎伝[タカサキツトム]
昭和15年現役入隊。南支派遣軍、「菊」第18師団歩兵第124連隊小尾中隊、元陸軍伍長。ガ島撤退後、烈兵団ビルマ派遣となる。日華事変南支戦線より太平洋戦争緒戦、ボルネオ作戦(北ボルネオ、サンダカン、ブルネイ、ミリ、クチン、サンゴー、ポンチャナック、シンカワン攻略)、ついでフィリピン作戦(セブ島作戦、セブ市街戦より全島攻略、ミンダナオ島作戦、コタバト、ダンサラン、イリガン、カガヤン攻略)に参加。パラオ島をへて、ガダルカナル作戦参加。撤退後ビルマ派遣。インド・インパール作戦、撤退後にイラワジ河大戦に参加。シャン高原撤退後サルウィン河沿岸の英軍空挺部隊討伐作戦中に終戦。復員後、大阪にて茶商をいとなむ。昭和59年5月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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