内容説明
日米開戦に反対していた五十六は、なぜ真珠湾攻撃を計画したのか!?国際的な視点と視野を持つ条約派として日本の行く末を憂慮しながらも、連合艦隊司令長官としてパールハーバー奇襲攻撃を立案・指揮した海軍リーダーの胸中―第一級資料を渉猟し、人間提督・山本五十六の人物像を浮き彫りにした感動作。日本海軍トップの“生き方と思想”を活写する。
目次
第1部(生い立ち;海軍兵学校入学 ほか)
第2部(ロンドン海軍軍縮会議;第一航空戦隊司令官 ほか)
第3部(海軍航空本部長に就任;日本海軍を支配する大艦巨砲主義 ほか)
第4部(真珠湾奇襲作戦;戦術的勝利、戦略的失敗の真珠湾作戦 ほか)
第5部(珊瑚海海戦;ミッドウェー海戦 ほか)
著者等紹介
工藤美知尋[クドウミチヒロ]
昭和22年、山形県長井市に生まれる。日本大学法学部卒業、日本大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了、ウィーン大学留学、東海大学大学院政治学研究科博士課程修了。政治学博士。日本大学専任講師を務めた後、平成4年に社会人入試、大学院入試のための本格的な予備校「青山IGC学院」を創立、学院長として現在に至る。日本ウェルネススポーツ大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
25
誤った方向に進む日本の中で、プリンシパルを大事にした人。2019/02/06
Lila Eule
6
英雄の逸話、私信の真情を読み、伝え聞いていた英雄像が実像であると思える内容だった。「社会科学上一つの概念は筆者の嗜好によって左右することは慎まねばならないが」と著者は書いているが、著者の英雄への敬愛が出ていた。つくづく、英雄を追い詰めた戦争体験のない成績エリート軍人達の偏屈と陶酔と保身と徒党に嘆息。本の編集は、節の寄せ集めで時系列入りくり、事績の重複、文脈飛躍に気が散った。2016/01/22