内容説明
日本本土を死守せよ!国民義勇戦闘隊とは、いかなる民兵組織だったのか!?落日せまる昭和20年、敵の圧倒的な物量と戦力の差に懊悩しながら、最終局面にどう立ち向かおうとしたのか。2800万人を擁した国民戦闘集団の全容を、写真250枚、図版、詳細データで明らかにする異色の戦記。「国民抗戦必携」に見る最終決戦マニュアル。
目次
第1部 本土決戦体制
第2部 国民義勇隊
第3部 国民抗戦組織
第4部 国民義勇戦闘隊
第5部 学徒の戦力化と国民闘力錬成
第6部 国民義勇戦闘隊のマニュアルと武器
第7部 沖縄と樺太の戦い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
剛田剛
1
旧軍の玉砕戦や特攻や沖縄戦の住民動員や準備で終わった本土決戦のお粗末な有り様はよく「日本の前近代性/非人道性の象徴」として扱われるし、ネトウヨのぼくもその結論についてはさほど異論はなかったのだけど、最近少し考えが変わってきた。ドイツでもソ連でもイギリスでもポーランドでも、「追い詰められた国民国家」は同じように国民を根こそぎ動員してでも抵抗を続けるものであるし、ベトナムやインドネシアの独立闘争がそうであったように「白人に立ち向かう有色人種の闘争」は自殺攻撃も厭わぬ激しさを帯びるのが常である。2020/02/12