内容説明
機動力を発揮して、広大な大地を縦横に走りまわり、人員輸送、物資運般の安全を確保するため鉄道網の保安警備に活躍した鉄道部隊の戦い。シベリア出兵の初陣から、満洲事変、支那事変を経て、大東亜戦争の終結にいたるまで、全期間にわたってロジスティクスをささえた鉄道部隊はいかに戦い抜いたのか。ゲリラの襲撃、路線の爆破、脱線工作、橋梁への放火…さまざまな危難に立ち向かった将兵たちの戦いの日々。写真、図版、データ一覧、表組とともに詳細、明解に綴った日本の装甲列車のすべて。
目次
第1部 鉄道のはじまり(日本の鉄道の黎明期;鉄道隊の編成;日露戦争と鉄道;鉄道聯隊と交通兵旅団;満州鉄道)
第2部 大正期(軽便鉄道のシステム化;青島出兵;鉄道聯隊の増設;シベリア出兵;支那共和国と混濁の大陸;關東軍と志那共和国;満鉄と装甲列車)
第3部 満洲事変(済南事変;装甲列車と各種鉄道機材の整備;満州事変;装甲列車の増加)
第4部 昭和十年前後(装甲列車の増強;本格的装甲列車の登場;満鉄の自衛;鉄道聯隊の増設と装甲列車隊の新設;鉄道機材の充実)
第5部 支那事変(支那事変と鉄道戦;北支那方面軍臨時装甲列車隊;支那事変と第十一装甲列車隊;国鉄の動因;もう一つの満鉄―華北交通株式会社;華中鉄道;対ソ戦準備;仏印進駐;鉄道機材の増強)
第6部 大東亜戦争(南方作戦;第十一装甲列車隊の拡張;鉄道の建設戦と決戦;大陸打通作成;末期の鉄道の状況;本土決戦体制)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風が造る景色
2
図書館でたまたま見つけて借読。ほとんど写真とその解説だけを読みましたが、臨場感あふれるもの多く充分に楽しむことができました。2014/01/04
風見草
1
日露戦争期の軍用手押式トロッコの時代からシベリア出兵、日中戦争から終戦までを扱う。写真がかなり多くそれだけでも楽しめる。淡々とした文章はやや無味乾燥気味だが、記述する部隊の片寄りはあるが部隊構成や機材や大まかな戦記など内容は充分。ただ【支那共和国(Rpublic Of China)】という珍妙な表記には面食らった…2014/01/04
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