内容説明
真の敗因、真の戦犯は敗戦によって深い闇の中に葬り去られてしまった!どうすれば日本軍は連合軍に勝てたのか。新しい指導者となる現代人のための新しい戦争史観入門。
目次
序章 大東亜・太平洋戦争は日本が勝てる戦争だった
第1章 闇に葬られた背信の戦場
第2章 「西方攻略」という勝利の戦略を捨てた謎
第3章 日本が勝てる戦争に負けた理由
第4章 敗戦の原因をつくった海軍の暗部
第5章 謀略と裏切りに翻弄された日本軍
第6章 現代にまでつづく「負けいくさ」の構造
第7章 第二次世界大戦は汚い謀略戦だった
終章 戦争上手という文化があった
著者等紹介
新野哲也[ニイノテツヤ]
1945年、北海道小樽生まれ。明治大学政経学部卒業。月刊「グローバル・アイ」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はばたくキツネ
3
序文で著者自ら「参考文献は際限がないから提示をしない」と宣言していたり、仮説なのか定説なのか、著者の想像なのか、そのあたりを明示せずに話を積み上げているのが問題。「レーダーは日本の発明」など適当な知識で書いている箇所も目立つ。部分部分に見るべきところはなくもないが、トンデモ本の部類だろう。酒の肴にどうぞ。2013/09/02
秋津
2
表題のことについて思いこみと陰謀論でぐだぐだ管を巻きながら後出しじゃんけんをするおじさまの落書き帳。この手の本に文句付けるのは野暮と承知しつつも、「参考とさせていただいた原典は、個人的意見や体験以外、際限がないので、しめさなかった。歴史的事実や定説、歴史上の人物の発言やふるまいについても、原典引用を不明にすることを目的としたリライトは最小限にとどめた。」(序章)とかいうのは学問に従事する人たちから一発ずつ殴られても文句言えないなと。2014/05/29
nauve
2
あの戦争。日本はなす術もなく負けてしまって、とにもかくにも愚かな話となっている。これについて書かれた本は色々あるものの、「そもそもあの戦争はやり方次第では勝てた」という視点に立って真面目に論じたものは、本書が初めてだったように思う。ノモンハンの話や真珠湾のくだりや、ハルノートのくだり、もしも南方でなく、インドに出てればのくだりは、それなりの納得性がある。ただ、「結局、武士の精神を忘れたエリート主義が全て悪かった」みたいな書き方が多く、気持ちはわかるものの、何か筆者の個人的な根深い恨みやコンプレックスを感じ2013/08/29
フルボッコス代官
1
読み物としては面白いわ。
Dylan
1
多少の後出しジャンケン感は否めないけれど、仮にこの本に書かれていることの半分でも事実なら、本当に当時の上層部は腐っていたんだと思うし、終戦から67年経ったいまの呆れるような政治の源流が見えた気がします。戦争のことはよくわからないけれど、山本五十六って凄い人なんだよね?とか思っているような人が読むと目から鱗かも。読む価値はあると思う。ただし浅い知識のまま中盤以降を読み進めるのはキツいと思います。私は1/4を残して断念しました。2012/08/07