真実のインパール―印度ビルマ作戦従軍記

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784769813064
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

「私は生死の間を彷徨い戦没者の意志によって生かされているもの」と考え、食糧もなく兵器も弾丸もなく、後方支援ゼロ、瘴癘の戦場で、山を越え、河を渡り、彷徨する弊衣を纏うた味方兵士のために、没我の境地となり、東奔西走した烈兵団58連隊の若き主計士官が書き綴った青春苦闘の異色ビルマ戦記。

目次

第五十八連隊着任
インパール作戦発動
コヒマの攻防
雨の中の撤退
病魔との戦い
兵站病院
イラワディ会戦に敗れて
果てしなき戦旅
オンタビン駐留
終戦の報
武装解除
帰国の日

著者等紹介

平久保正男[ヒラクボマサオ]
大正8年、横浜市に出生。昭和17年9月、神戸商大(現神戸大)を繰上げ卒業、大同貿易に入社。同10月、歩兵149連隊入営。昭和18年11月、陸軍経理学校卒業、31師団司令部付となりビルマへ。昭和19年2月、歩兵58連隊勤務となりコヒマ進出。それに続く生死の境をさまよう撤退作戦をへて、同10月、105兵站病院入院。師団経理勤務班、山砲兵31連隊勤務をへて終戦。陸軍主計中尉。復員後の昭和21年8月、大建産業(後の丸紅)に復職、テヘラン支店長、丸紅イラン会社副社長、ベイルート連絡所長、ロンドン支店次長をへて昭和58年、丸紅を退職。平成3年、BCFGビルマ作戦同志会相談役、OBE英帝国殊勲賞四級受章。平成8年、JRA英国日本人会会長。平成11年、瑞宝章受章。平成14年、BCSビルマ作戦協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ちゃんみー

41
著者のビルマ戦記とでもいいましょうか。著者は最前線で戦う兵士ではなかったので、斬り付けあうとか撃ち合うという描写はありません。よくある戦争記とかその手の小説のような派手な印象はなく、補給部隊などの行軍での悲惨さが語られていました。だからこれが真実なのだ、と言われれば、まさに日本兵の戦争の真実とは個を捨てて言われるがまま突き進むことだけであったのだろうと思われます。また思うことは戦場となった現地人の人たちが米を供出するなど日本兵に優しかったのが少し以外でした。2016/02/14

くらーく

1
軍隊の経理って、調達もするんだね。知らなかったな。著者は愚痴や口撃はしていないけど、参謀本部の戦略には思うところがあったのだろうな。 机上の空論に踊らされた将兵の悲惨さが涙を誘うわ。これで、兵隊側だったら更にひどい状況でしょ。もう、無残としか言いようが無いねえ。2015/05/30

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