ニューギニア南海支隊「モレスビーの灯」

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784769812944
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

かつてこの山脈の上空で、日米戦闘機隊の空の決戦が華やかに演じられたがその直下では、食糧も弾薬も水さえも欠乏しながら三週間にわたる米豪軍の猛攻に堪え、戎衣も破れて泥まみれの南海支隊の兵士たちがジャングル内の道なき高峰を攀じて山頂に達しついにモレスビーの灯を眼下に見る。だが、撤退命令がくだり、ふたたび地獄の戦場をくだっていく。四千メートル級山岳地帯で展開された稀有、最悪の攻防戦。無謀な攻略作戦に翻弄され、屍をさらした、日本兵の紙碑。

目次

第1章 日米激突
第2章 苦心惨憺
第3章 断崖絶壁
第4章 難戦悪闘
第5章 将軍溺死
第6章 撤退命令

著者等紹介

三根生久大[ミネオキュウダイ]
1926年東京生まれ。陸軍士官学校在学中、終戦。外務省通訳検定合格後、GHQ(連合国軍総司令部)通訳官。1949年に訪米後、一貫して軍事問題の研究に取り組む。1960年、米国防総省の推薦を得、欧米、極東の各国軍、軍事機関を歴訪、内外に多数の軍事研究論文を発表。ベトナム戦争では、日本人としてただ一人、米国防総省より正式従軍承認を得て、第一線の各作戦に従軍。1973年、総合戦略研究所設立。国際的視野で安全保障問題を鋭く評論する数少ないアメリカ通の国際軍事戦略問題評論家として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roatsu

3
辻政信のごとき横紙破りの少壮参謀が絵空事で描いたポートモレスビー攻略に駆り出された精強軍団の奮闘と末路。昭和17年ですでにインパール作戦のような愚行の萌芽があったことが見て取れる。懸命に奮戦してその命を散らした将兵こそいい面の皮である。心から哀悼の意を表す。時代は流れても辻政信や牟田口の亡霊は日本社会のいたるところにいる。先の震災や日々の事件しかり戦史上で災厄をもたらした軍人のような人物がのさばっている現状では日本人が過去の戦争から何も学んでいない良い証拠。2013/07/31

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