大正時代―現代を読みとく大正の事件簿

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784769812746
  • NDC分類 210.69
  • Cコード C0095

内容説明

新興の明治と、激動の昭和に挟まれて、眠れる獅子の時代に解き放たれた国民は、おおらかな、気さくな大正の時代を生きる。にんげんのドラマ。外圧に踊らず、自分の足で大地を踏まえ、自分の意志を持ち、一時代を築いた「真」の日本人たちの記録。

目次

さよなら、偉大なる明治
陸軍のストライキと三たびの桂内閣
憲政擁護の叫び四方より
大正政変と民衆のエネルギー
着実に歩む山本内閣
大正最大の疑獄、シーメンス事件
大戦の“天佑”と大隈内閣
“新しい女”はばたく
人間復興の時節
“自由恋愛”の果て
大正天皇と大隈重信
“ビリケン”内閣と対外政策
米騒動に日本は震駭した
白虹 日を貫けり
日本初の政党内閣と高度経済成長
前例なき天皇御不例の告知
わきおこる声、新しい社会のうねり
山県有朋と宮中某重大事件
大衆文化おおいに興る
平民宰相原敬、暗殺さる
両巨星、相ついで世を去る
革命ちかしの幻想
全焼三十八万世帯、関東大震災
皇太子を狙撃、虎の門事件
都市化と近代化の大波
大正デモクラシーの頂点
最大の悪法、治安維持法が成立した!
政党政治、混沌として渦巻く政争
大正の炎、よき時代の終わり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akiu

3
大正の出来事をなぞる本。ほぼ政治の出来事が中心。全体的に新聞っぽくまとめられている(著者も新聞社出身である)。大正というと文化的に華やかなイメージを持っていたが、事件を通して見てみるとかなり血なまぐさい事件が多く、時代の印象がだいぶ変わった。暗殺されすぎ。大正デモクラシー(普通選挙)に並行する形で、治安維持法が制定されているところがエグい。筆者は、民衆が発するエネルギーの統制が効かなくなってきたことへの反動、と分析している。あと、はずかしながら大正後期は昭和天皇が摂政であったことを初めて知りました。2019/03/29

bornblue

2
幕末とか、明治時代や昭和の本はたくさんあるけど、大正の本は珍しい。しかし…こういうのを読むと、決して昔の人は偉かったとばかりは言えないと思う。2011/04/12

takao

1
ふむ2025/01/31

中野あずにゃん

1
いまからちょうど100年前、1912年に始まった大正時代は、明治と昭和の間にはさまれ、15年間と期間も短く、どうしても印象が薄くなってしまいがちですが、現代日本のルーツともいうべき時代でした。政治的なところでは本格的な政党内閣や普通選挙、庶民の生活としてはラジオ放送の開始、そしてタクシーやマンションが初めてできたのもこの時代だったとのこと。 現代を見つめなおす上で、あらためて大正時代を振り返ってみるもの一興かと。2012/06/03

山河童

0
大正、興味深い時代。100年前とはいえ、けっこう混沌とした政治とか、民衆運動とか平成と似てる面もあるかもなって。おもしろかった。2015/12/21

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