内容説明
官僚的組織と先例尊重に毒され、革新的な意見を異端として退ける上層部の事なかれ主義や、現地の実情を知らず、実体を把握しない用兵者の希望的観測にもとづくデスクプランによって、労多くして功少ない戦いを強いられつづけた第一線部隊の苦闘の戦歴。トップリーダーたちの資質・器量を問う人物戦争史。
目次
第1章 黎明(日清戦争以前)
第2章 獰猛(日清戦争)
第3章 勝利(日清戦争)
第4章 悲劇(太平洋戦争以前)
第5章 奇襲(太平洋戦争1)
第6章 運命(太平洋戦争2)
第7章 撤退(太平洋戦争3)
第8章 死闘(太平洋戦争4)
第9章 特攻(太平洋戦争5)
著者等紹介
阿部三郎[アベサブロウ]
1923年、栃木県足尾銅山に生まれる。群馬県立前橋中学、東京中野中学から海軍兵学校第73期生として入校。1944年3月、同校卒業。42期飛行学生として1945年2月卒業。実施部隊である五航艦203空戦闘311飛行隊に配属され、沖縄戦に参加、三航艦252空304飛行隊に転属。海軍中尉。戦後、東京大学を卒業。旺文社、財団法人LL教育センター、全国朝日放送、朝日映像に勤務
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