内容説明
未発表・秘蔵フォト450枚で暴く衝撃の真実!戦史の暗部に埋もれ、いままで語られることのなかった驚愕の事実を白日の下に晒す―日本陸軍“もう一つの戦場”!鹵獲、接収された敵国兵器は、いかに調査・研究され、運用されたのか?また、現地で編成された原住民軍隊とは、いかなる組織だったのか?―未発表データ一覧、未発表編成表、未発表史料等で綴る決定版。
目次
第1章 各国の鹵獲兵器(鹵獲兵器の定義;米軍編;英軍編 ほか)
第2章 大陸の同盟軍(満洲国軍;南京政府軍;蒙古連合自治政府警備軍)
第3章 大東亜戦争と同盟軍(占領地政策;兵補と原住民軍隊;ジャワ防衛義勇軍 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユーキー・ノウェイン
2
本書は写真が多く非常に分かり易い。第1章ではアメリカ、イギリス、中国、ソ連、オランダ、フランスの6カ国から鹵獲した兵器、銃火器刀剣類を扱っている。中国では装甲列車の鹵獲や主要兵器弾薬の月製造状況もあり興味深い。 第2章では満洲国軍の初期と末期の編成や、日本側で戦った知名度の低い各国の部隊、治安組織が写真付きで紹介されており、その制服姿も写っており非常に興味深い。 またインド国民軍の「インド国民軍ラニ・オブ・ジャンシー連隊」という女性兵士で編成された部隊もあり、写真も多くて驚いた2013/08/08
ペンギンTAKA
2
北支事変から満ソ国境紛争、太平洋戦争に至る日本軍が鹵獲した兵器類が網羅された一冊。白ロシア軍や仏領インドシナの軍隊、日中戦争時の中国軍や満州国軍の編成等も載っており、非常にありがたい本だ。2013/01/30
のらねこ
2
大東亜戦争では多くの武器が遺棄される事となった。それらの兵器は、現地部隊や現地政府軍の武装として再利用されている。国民党軍が使っていた各国からの輸入戦車・小銃・青竜刀。米軍が使っていたトラックや軽戦車がどう使われたがよく解ります。マイナーなタイ軍やフィリピンの親日勢力などにも触れられていて、兵站に興味のある方には最適です。 2010/02/05
高木正雄
1
満州国や汪兆銘政権など大陸の傀儡国家は広く知られているが、欧米植民地だった南方方面の現地軍について詳細な記述があり、わかりやすかった2023/07/02
剛田剛
1
外交においての「誰に武力を与えるか」というテーマには国内統治における「何に予算をつけるか」というテーマとの相似を見て取れる。 「兵器」がどのように、誰に手渡されていくかには政治が明確に反映される。2017/05/17