内容説明
戦術、戦法が各国で異なるように、世界の軍隊のコンバット・レーションを食べくらべてみれば、お国柄や食文化、思想のちがいが一目瞭然でおもしろい。熱気と湿気にうだり、極寒に耐えて戦う兵士たちの“心の糧”となる戦闘糧食のすべてを軽妙、快活に綴るフォト・エッセイ。
目次
第1章 ボスニア・ヘルツェゴビナ(アメリカ;フランス ほか)
第2章 アルバニア&マケドニア(イタリア;ベルギー ほか)
第3章 コソボ(HDR;BP‐5 ほか)
第4章 東ティモール(マレーシア;オーストラリア ほか)
第5章 再訪ボスニア・ヘルツェゴビナ(イギリス;スペイン ほか)
著者等紹介
大久保義信[オオクボヨシノブ]
1963年、茨城県に生まれる。コンピュータ技術者を経て、月刊『軍事研究』編集者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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信号六
3
戦闘糧食とは軍人さんの戦場でのご飯です。一般的な災害時用非常食とちょっと似ていてちょっと違う。戦闘中という非常時の食。お国柄も時代もよく現れた様々な食事がわかりやすく紹介されています。 なかなか表に出てこないので興味深く読みました。 自衛隊のものも紹介されていて、ご飯の缶詰と沢庵の缶詰がとくに美味しそう!(もちろん他のおかずも沢山ありますよ) 出版されて結構経ちましたが、新しい続刊が出たりしないのかな?
suzuki-takefumi
2
各国軍隊で支給される戦闘糧食の食べ比べ。網羅的なものではないが、それぞれの国で「味」「機能性」などのどこを重視するかというコンセプトが分かったり、アメリカ軍のMREが進化し続けているのが面白い。2014/01/11
Nak34
2
表紙一枚で、挫折。小説ではなかった。その名の通り「糧食」そのままの報告書。おいしいものもあるのでしょうが、それを求めてはいないよね。だって、軍隊用の食糧なんだもん。2010/03/08
ocean
1
味と効率をどこまで妥協しているか、お国柄がよくわかる内容。とはいえどれだけ力を入れたとしてもレーションはレーション。現場にどう思われているかは、著者がレーションを貰いに行った時の相手の反応を見れば一目瞭然なのだが2018/11/17
dogu
0
0年代初頭のミリタリー界隈の雰囲気ってこんなだったよなと思って読んだ2021/12/31