内容説明
あくまでも合理的に、具体的に、現実的に。無駄、むら、無理を排し、必要最小限のエネルギーで最大の効果を導く―いかなる逆境に置かれようとも屈せず、戦果を上げて生還する一流のファイター、超一流のエースたらんと日夜、精進する空の男の内面心理と、一挙手一投足のゆえんをとき明かした赤裸々な告白。風貌、姿勢、イメージ、操縦テクニック、信念、信条、気質、心がけ、衣食住、個人生活まで、知られざる実像。
目次
序章 戦闘機乗りのイメージ
第1章 特別な人間か
第2章 修練
第3章 プロとして
第4章 現実に生きる
終章 トップガンの実像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
四ツ谷
2
断っておくと戦闘機にまったく興味は無いが、戦時中は空軍に属していた偉大な投資家チャーリー・マンガーの投資哲学に「常に飛行機乗りのように後ろから逆算して考える」という経緯から生え抜きパイロットである著者の本作に行き着いた。生きて帰るには危険を冒してまで立ち向かっていかないこと。乱戦に巻き込まれてはエースでも敵わない。戦闘パイロットの生命の半分は操縦技量、もう半分は注意(見張り)することに掛かっている。恐怖とGに拠る状況下ではテクニックなど無意味で次にどうするかを幾通りも柔軟に考え出せることが重要(ヽ´ω`)2022/12/25
Schräge Musik
1
航空自衛隊所属の元戦闘機パイロット服部省吾氏が一流の戦闘機パイロットの条件や本質を書かれている。空戦哲学という題名だけあって技術面ではなく心理的な面を前に出して在り方を語る。WW2のエースパイロットを引き合いに出すなど少々時代錯誤感も否めないが、一つの価値観として知るのであれば有りではなかろうか。
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