モスクワ日本大使館―戦後日本外交の闇に迫る

モスクワ日本大使館―戦後日本外交の闇に迫る

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784769808060
  • NDC分類 319.103
  • Cコード C0095

内容説明

異常な緊張下のモスクワ日本大使館―そこに勤務した一民間人の見た崩壊前の大国ソ連の実相。高官やマフィアが支配する汚職に塗れた“汚い資本主義”が形成されつつあるロシア―その経済の動向、問題点、ビジネス事情、また北方領土問題、日ソ中立条約の当事者・松岡洋右の実像にも迫り、日本の外交をも考える衝撃の一冊。

目次

第1章 モスクワ日本大使館
第2章 ソビエト社会の断面、日本人とロシア人
第3章 情報戦争の舞台裏
第4章 松岡洋右の足跡を追って
第5章 北方領土問題と対ソ政策
第6章 ソ連の崩壊とロシアの誕生
第7章 ロシアの経済

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

省事

1
都市銀行から出向し、1982~84年に駐ソ連大使館で専門調査員を務めた著者の回想録。残念ながらポジションのせいか、副題ほどのインパクトある情報はなく、ぼんやりとした伝聞情報や希薄な感想がまとめられた一冊。大使館員の住宅事情や、ホテル・モスクワ(現フォーシーズンズホテル・モスクワ)の建築事情、また自らが経験したKGBとの接触、ソ連崩壊後訪問したロシアでのネズミ講やオウム真理教の浸透具合などの記述は多少参考になる。この時期のロシアに興味があれば読むのも一興。2022/07/17

大森黃馨

1
著者は大変に優秀な実務家であっても著述家に不慣れなせいなのか(このパターンは、非常に多い)、気の抜けた訴えてこない、呑気な紀行文で終わってしまった。例えば偶々読んだばかりだったゾルゲの日本分析レポート等と見比べると、著者の経験見聞が血肉に通った迫力は無い傍観、現状分析未来予測も的外れ、となってしまっていた。尤も外務省出向時代のものはそうであるが、ソ連崩壊→ロシア後の記述ーー露のオウム真理教人気や、ロシア銀行の買収等ーーは、非常に興味深かった。著者には、是非とも続編を書いて頂きたい、と思ったり、する。 2021/10/30

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