内容説明
映画監督西河克己の兵隊修業！幾多の娯楽映画の名作を生みつづけてきた“青春映画の名匠”が中国戦線、インパール最前線での苛烈なる青春の日々を描く―戦争を知らない人々に贈る心のメッセージ。２２歳から２８歳まで、６年にわたって戦塵の中に青春を埋めなければならなかったみずからの苛酷なる原体験を初めて書き綴った感動の一冊！戦死者６万余、“白骨街道”インパールの激戦で所属部隊全滅の憂き目に遇いながら、奇跡的に生き長らえ、帰還するを得た戦野の旅を描く青春譜。
目次
初陣
徴兵検査
入営
内務班
体罰
白いカラス
北支派遣軍
冀県城
ピー屋
一等兵〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水無月十六(ニール・フィレル)
3
日中戦争に従軍し、南方戦線へも赴いた著者による経験談。上官がカラスは白いと言ったら部下は白いと言わねばならないというこのエピソードは、会社員時代に聞いたがこの本にも出てきていた。初出はどこなのだろうか。あまりしっかりは調べられていないが、調べてもよくわからなかった。一兵士が各地で経験した物語として興味深く、貴重なものだと思う。2022/04/16
