内容説明
汗とホコリにまみれたイカツイ顔に涙の痕がひとすじ―。なつかしの山河に思いを馳せ、“兵隊屋敷”のチョットイイ話に貰い泣き、斃れた友を抱いてむせぶ人情味あふれる万年上等兵ドノが綴る兵隊エッセイ。
目次
1 内地篇(「第二乙種合格」;召集令状・赤紙;入隊;軍隊は「員数」;ボタンとビンタ ほか)
2 戦地篇(独立歩兵第七十九大隊;度胸だめし;最初の警備隊;分哨勤務;「ドッコンかー」 ほか)
3 シベリヤ抑留篇(ウソリーの収容所;作業がはじまる;墓地を守る老人と少女;夜間作業とカンボーイ;忘れ得ぬ人たち ほか)
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- 和書
- 近想遠望 〈5〉