内容説明
19万将兵が戦野に朽ち果てた地獄の戦場・ビルマ戦線―。食なく弾なく、飢えと病に呻吟しながらも、祖国の繁栄を願い、人知の限りを尽くして戦いつづけ、ついに無念の屍を“白骨街道”にさらした日本兵たちを悼む鎮魂の記。独立小隊長として、北ビルマの最前線で、傷つきながらも苦闘を重ね、遂に生還する自らの体験と、万死に一生を得て帰還した戦友たちの戦場の軌跡を、老境の澄んだ眼で見詰め、つぶさに記述した感動の戦場報告。
目次
序章 奈落の底への序曲
第1章 最前線へ赴く
第2章 兵たちの悲しき願望
第3章 英軍から贈られた栄誉
第4章 戦友の屍を乗り越えて
第5章 地獄の戦場に生きる