内容説明
燃ゆる情熱を秘め、新天地をめざした年端もいかない少年たちの泣き笑い義勇軍ぐらし。シベリヤに抑留されたラーゲリ最年少俘虜たちの春夏秋冬を綴った軽妙洒脱イラストエッセイ。
目次
消灯ラッパ
点呼、礼拝
義勇軍手牒
日輪兵舎
生めよ、ふやせよ
やまとばたらき
暁の脱走
「弥栄三唱」と美談
内原の水
鉄火みそ
腕章
ラッパ鼓隊
屯墾病
赤トンボ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
高木正雄
2
現代の中学生くらいの子供がよくこんな生活に耐えて満州に開拓農民としてわたったものだと感心してしまう。さらに15で銃を執りソ連軍と戦うとは。国策の犠牲者だ。内原での生活は陸軍の生活を真似しているようだが、外出はなかったのか。最後の黒河事件とはなに?2025/07/30
√る~と
0
昭和5年生まれの筆者は昭和20年5月に渡満、8月に関東軍に臨時招集され15歳で陸軍二等兵となりシベリア抑留され苦労の末に帰還。私の父も昭和5年生まれで義勇軍に志願。中隊幹部が揃わなかったので渡満が5月から8月に延期になり、そのまま終戦となった。5月に渡満していたら命は無かっただろう。そして私もこの世に存在しなかった。微笑ましいエピソードを期待して読んだが15歳の父が過酷な訓練をしていたのかと思うと愉快に思うことは無かった。2021/10/30




