内容説明
暗闇にそびえ立つ難攻不落の要塞都市。砲弾が、地雷が、火薬樽が、マスケット銃弾が、多くの英国兵士たちを引きちぎり、ほのかな明かりの中におびただしい数の躯が横たわる―すべてを失い、屈辱を味わいながらたったひとつのもののために決死行の道を選ぶ、誇り高き男の愛と勇気を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋良
10
平野戦、ゲリラ戦ときて今回は攻城戦。難攻不落のバダホースを前に、人がゴミのようにどんどん死んでいくその生々しさ。シャープが宿敵ヘイクスウィルをロシアンルーレットの刑に処すところは映画のようだった。ハーパーはホームズとワトソンを一人二役こなすような切れっぷり。渋いイケオジ(予想)のルロイ大尉がとりあえずは生きてて良かった良かった。2022/12/15
まろ
0
凄まじく生々しい攻城戦の様子、血の匂い、兵士の呻き声、吠える大砲、その場にいるかのような圧倒的な描写に飲み込まれる。 この巻では最凶とでも言うべき敵役も出てきて、ますます面白い。これが絶版中だなんて惜しい!復刻願う!2011/11/26