内容説明
ソ満国境の危機、精強関東軍の南方戦線抽出。闇から闇への情報不達の状況下に関東軍内に新設された満州第502部隊の実態!「少数精鋭」「個別能力養成」「一騎当千」の美辞の下、不可能を可能にすべく鍛練された、誇り高き男たちの集団を描く感動のノンフィクション戦記。
目次
少数精鋭
豪傑連隊長
個別能力養成
給食異変
一騎当千
夜間機動
遊泳渡河
疾風迅雷
雪中に密林に
隠密挺進
旅団新設
白頭山演習
陣地構築
ソ連軍侵攻
戦場混沌
戦車爆破
遊撃分断
糧秣奪取
武装解除
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユーキー・ノウェイン
1
創設時には癖のある下士官達が集まった。そして入営したての新兵が受ける様な歩兵の訓練を受けていき、段々と絆が湧き、まるで青春物のようであるが、満洲でソ連軍相手に頑強に戦うも散っていく。 興味深い事に行われた訓練が、自衛隊の空挺レンジャー課程とほぼ同じ訓練を行っていたという事に非常に驚いた。 また主に山岳、密林での遊撃戦を訓練していたが、昭和19年「ふ号兵器」という二つの大きさの違う気球を背負い持って浮かびソ連へ侵入撹乱活をする訓練をしていた。 なお図が付いており非常に分かり易く、読みやすく非常に面白かった2013/03/21