内容説明
日本海軍が技術を結集し、厖大な建造費をついやしながら、その巨体と強力な武器とを有効につかう機会をもたず、海底に消えた“遅れてきたヒーロー”戦艦「大和」。―世界最大最強の不沈戦艦の五番高角砲員として、マリアナ沖、レイテ沖海戦、最後の特攻出撃に参加した自らの原体験を描き、巨艦の戦闘と終焉を活写する感動の海戦記。
目次
第1章 教師として
第2章 大竹海兵団の生活
第3章 「大和」乗り組み
第4章 マリアナ沖海戦
第5章 レイテ沖海戦
第6章 沖縄特攻
第7章 戦艦「大和」死す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nota
2
職業軍人でなく、招集された著者の目線が新鮮。 死んで二階級特進したりする人たちだけが戦争していたわけではない。2019/09/17
nauve
1
田舎の小学校の先生をしていた著者による、実体験に基づく戦艦大和本。教師になったものの、時局はそれを許さず、兵隊に行く事になってしまった著者の配属先は、戦艦大和だった。第二次世界大戦、そして日本軍の道程について書かれた本は数多あるものの、一般人として実際に戦闘に参加した人の話はあまり聞いた事がなく、随所に見られる素朴な記述はとても新鮮だった。乗組員3332人のうち生存者は269人という過酷な戦闘に生き残った経緯については、俄に信じ難いくらいの奇跡があったようで。色んな意味で興味深い本だった。2013/07/04
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- 和書
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