内容説明
『宇治拾遺物語』『日本霊異記』『今昔物語』など日本の伝記・奇譚より30点を厳選。百鬼夜行、羅城門、酒呑童子、すずめの恩返し、九尾の狐…はこんな話だった。
目次
第1部 実在の人物とひとの縁(伝説の人物;ひとの縁と慈悲の心)
第2部 鬼と妖(鬼;妖と神)
第3部 動物と人間と(狐;動物の恩返し)
第4部 異郷・異人伝説(異郷;異人)
著者等紹介
鳥遊まき[タカナシマキ]
静岡市出身。著述家。フリーランス編集者。現在、あらためて歴史学を学ぶため、慶應義塾大学通信教育課程(文学部)に在籍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shinya
6
今昔物語や宇治拾遺などから集めてきた日本の伝説集。 動物、鬼等テーマ毎に紹介されているので違いや共通点がわかりやすい。2017/06/20
こな
1
表紙の絵柄から、ターゲット(小学校高学年くらい)には見向きもされない印象……。中世の説話文学の世界に興味を持っている人にとって、理解しやすい内容にまとめられていると思いました。2010/01/11
Tatsuya
1
同著者の『世界一おもしろい日本神話の物語』がなかなかわかりやすくて良かったので、こちらも読んでみた。『日本神話』の方が、一本の「歴史」の流れに沿ってまとめられていたのに対して、こちらは単に様々な伝説や説話をピックアップしてまとめただけなので、一貫性に欠けた印象。でも、わかりやすく要約されているので、子供向けの入門的な位置付けとしては良いんじゃないでしょうか。2009/08/08
mSk
0
日本のメジャーな説話文学を現代語訳した本。 今でも伝わる戒めや教訓も見られ、この時代の教育はこういうお話で伝えてたんだろうなぁ。 逐一漢字にルビを振っているこので小学中学年から読めそう、アニメとかで妖怪に興味をもったり、古典の入門におすすめできます。 ただ酒天童子の章で人食いをそのまま訳してオブラートに包んでいないので、ちょっとグロ注意。 スマホゲームキャラの元となったものも多く出てくるので普段は本を読まないけどさわりだけ読みたい、という人にもおすすめできる。 個人的に人と鬼の境が気になりました。2018/10/02