内容説明
バブル崩壊以降の長期不況の中で、経済のグローバル化やIT革新の波が押し寄せたことで、日本企業は大きな構造転換を余儀なくされてきた。事業やグループ企業の再編、生産拠点の海外移転、M&A、さらには雇用調整も含めた組織改革…。今や人員削減の代名詞ともなった、こうしたリストラクチャリングの流れは、21世紀に入ってもなお、加速する一方の状況にある。急激な環境変化に企業として柔軟に対応できなければ、もはや生き残ることは困難となり、従来のビジネススタイルにとらわれない経営革新が、企業の必須課題となっている。ERP(Enterprise Resource Planning)という経営概念、そしてこれを具現化するためのERPパッケージは、多くの企業が直面している、こうした“急激な経営環境の変化にいかに対応するか”という課題を解決するツールである。本書で紹介するOracle EBSもERPパッケージで、リアルタイム経営の最適解を与えてくれる。
目次
第1部 ERPパッケージの効果的活用法(ERPパッケージの価値;ERPパッケージ導入はなぜ失敗するのか?)
第2部 事例に見る構築・運用ノウハウ―日立電子サービスの試み(システム構築のビジョンと基本構想;なぜ、Oracle EBSか?;開発方針とワークフロー連携の重要性;スケジュールと開発体制;システムプラットフォーム;GLの構築と効果;HR,PAYの構築と効果;第2次開発の推進と効果;第3次開発で目指すCRMの確立とスピード経営;ERP導入のノウハウ)
著者等紹介
赤木健一[アカギケンイチ]
日立電子サービス(株)に入社、コンピュータのオンラインシステム黎明期の頃からオンラインシステムの保守サービスに従事。その後サービス技術本部でのサービス技術の企画・開発などを経て社内情報システムの企画・構築を担当。同社の全国ネットワークシステムの構築、クライアント・サーバシステムの導入、エンドユーザコンピューティングの導入、データウェアハウスの導入、グループウェア、ワークフローの導入やERPパッケージ(Oracle EBS)の導入とEAIによる統合アプリケーションシステムの構築などを推進。現在、情報システム本部プラットフォーム開発部部長として社内情報システムの全体企画とITプラットフォームの構築に従事
速水治夫[ハヤミハルオ]
1972年日本電信電話公社入社、以来1982年までメインフレームの開発、その後1992年までデータベースプロセッサの研究開発。1993年からNTT国際調達室のワークフロー化に従事、1995年に完成。それを契機に、複数組織間にまたがるワークフロー(これをインターワークフローと命名)が重要になると予見し、その実現に向け、日本規格協会(JSA)、情報処理振興事業協会(IPA)と連携した研究開発プロジェクトを推進、関連論文で情報処理学会創立40周年記念論文賞を2000年10月に受賞。また、ワークフローの国際標準化団体WfMCが創立10周年を記念し、最も著しい貢献者に授与するとして創設したManheim Awardを2002年3月に受賞。1998年4月より神奈川工科大学教授
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感想・レビュー
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syatsuzuka
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